第二話
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ジュの帰りを待っていると、アンジュが『魔術の基本~初心者~』と書かれた本を持ってきてディアに渡すと、ディアはお礼を言い、甲板に向かった。
「う~ん、やっぱり複雑だな~とりあえずファイアボールとライトニング時間があったらもう一つ練習しよう、絶対合格するぞ」
ディアは拳をグッと握り、一人で魔術の練習を始めた。
次の日
朝7時にカノンノは目を覚まし、ディアが居る甲板に向かう。
甲板に着くと髪の毛がボサっと上がってまだ起きたばかりのディアを発見した。
「おはよう、ディア」
「お~は~よう、カノンノ・・・」
まだ眠そうに目を擦り、欠伸をするディアを連れ二人はホールに向かう。
アンジュがディアの寝癖を見て驚いていたが、すぐに落ち着き、ディアに三枚の紙と一つの袋を渡す。
「これなんですか?」
ディアはまだ完全に開いてない目で紙を見ていると、アンジュが説明した。
「入隊試験の紙よ、これからあなたには三つの依頼を受けてもらい、クリアしてもらいます、全部クリアできたら合格だよ」
入隊試験と聞いたらディアの目は完全に覚め、アンジュの説明をしっかり聞いていた。
アンジュは説明を終えると、ディアに質問した。
「それじゃ、あなたのパートナーを選んで、このギルドのメンバーなら誰でもいいよ」
「う~ん・・・カノンノ一緒に来てくれない?」
「勿論いいよ」
「パートナーは決まったね、あなたのために必要な装備と道具はこの袋にいれたから持っていて」
ディアはアンジュにお礼を言い、袋の中身を見ると、レイピア二本とトレンチコート、アップルグミとオレンジグミがそれぞれ五つ入っていた。
ディアが装備を変えている最中にバンエルティア号は目的地のコンフェイト大森林に向かう。
コンフェイト大森林に着陸すると装備を変えたディアはカノンノを連れバンエルティア号を降り森の中に進む。
「頑張ろうね!ディア!
「うん!絶対合格するんだ!」
続く
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