第七十六話 面会
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午後八時。闇慈はイタズラ好き三妖精に連れられ、大きな紅い館に辿り着いた。リアスの豪邸よりは劣るが中々の大きさのため闇慈は顎を抱えながら、それを賞賛していた。
「ここが紅魔館なのかな?」
「そうだよ。じゃあ私達はここでさよならするよ」
「そっか。ありがとう、サニー、ルナ、スター」
サニーがそう言うと闇慈は連れてきてくれた三人にお礼を言い、森に帰って行く姿を見送ると門に近寄った。そこには門にもたれ掛かりながら寝ている緑色の帽子とチャイナ服を着ている門番が目に入った。
「この人が紅魔館の門番かな?あの〜すみません」
「ぐぅ〜〜、ぐぅ〜〜」
闇慈の問いかけにその門番は答える事はなくだたイビキをかきながら寝ていた。闇慈はアハハと苦笑し頬かきながら、仕方なく門を静かに開けた。
「起きないな・・・仕方ない。玄関で他の人と会うか・・・」
闇慈は荷物を持ちながら玄関のドアを叩き・・・
「すみませ〜ん。誰かいらっしゃいませんか?」
と面会を求めるが反応がない。闇慈が来る事は向こうも知っている筈なのに出迎えてくれないのは少しおかしいと闇慈は考えていた。
「・・・失礼しま〜す」
闇慈が玄関を開けて入って最初に見たのは中の装飾品達。西洋を思わせるその装飾品達はどれも高価なものだと言っても過言ではなさそうだった。
「それにしても・・・誰も出迎えてくれないなんておかしい・・・っ!?」
ヒュン!!
闇慈が言い切る前に何かが飛んで来る音が聞こえて闇慈はそれを素早く右の人差し指と中指で受け止める。それは一本のナイフだった。
「これは・・・ナイフ!?しかも狙っていた場所は急所の脳天!?どれだけ正確な投合なんだ」
「今の不意打ちの受け止めるなんて、流石ですね」
「っ!?」
声のした方を向くとメイド服を着た銀髪の女性が立っていた。そう言うとその女性は闇慈に近寄り挨拶をかわす。
(何だかこの人・・・グレイフィアさんに似ているな)
「申し訳ありません、お嬢様のご命令で貴方の力を試させてもらいました」
「・・・次は何で試すんですか?」
闇慈はナイフを彼女に返し、問い返すが彼女は首を横に振った。
「もう充分です。申し遅れました。私はこの紅魔館のメイド長、【十六夜咲夜】と言います」
「ご丁寧にありがとうございます、僕の事はご存知かと思いますが、これから一週間ここでお世話になる黒神闇慈です。よろしくお願いします!!咲夜さん。それと普通に接して下さい。これからお世話になるのですから」
闇慈が咲夜に執事挨拶をかわし、敬語ではなくタメで話すように言い聞かせると・・・
「そう。ならこれからよろしく頼むわね?アンジ」
「はい
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