第七十五話 幻想
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ディオドラとの戦いが終わって数日後。一誠達は二週間後に行われる運動会に向かって日々練習に励んでいた。一誠もリアスと『おっぱいドラゴン』の歌のお陰で元の姿に戻る事が出来たが、一つだけ変わった事があった。
「おーい!闇慈!一緒にウォーミングアップしようぜ?」
授業が終わり、放課後の部活による運動会の練習に一誠は闇慈を誘うが・・・
「・・・あっ。ゴメン、イッセー。僕は一人で練習するよ。イッセーはアーシアと二人三脚の練習をした方がいいと思うよ?」
「あ!おい!闇慈!!」
そう言うと闇慈は一誠の誘いを断り、一人で練習していた。
そう、変わったことは闇慈の態度が激変してしまったことだった・・・。小猫は命に別状はなく闇慈が負わせた傷もアーシアのセイクリッド・ギアの力で完全に塞がって、傷跡も消えていた。
しかし闇慈が負った心の傷は消えることはなかった。
(もう僕は・・・人と関わる資格なんか無い・・・現に力に囚われて、最愛の人を傷つけている)
当然、小猫とも全く話していない。闇慈は話す所か顔もろくに見ていないと言う。小猫自身は気にしてはいなかったが、闇慈はそうとまでは行かなかったみたいだ。
(僕は・・・どうすれば良いんだ?小猫ちゃんにあんなに偉そうな事を言っておきながら自分が制御出来ていないじゃないか!!)
闇慈は一人で木に拳を打ち込み、悔しかったのか涙を流す。ここでデスが話しかける。
(あれは仕方ないのことだぞ?アンジよ。あれはデスサイズ・ヘルのジャガーノート・ドライブのようなもの、いきなり発動すれば百戦錬磨の者でさえも囚われてしまう程だ。自分を陥れるな!!)
(仮にそうだとしても僕は・・・小猫ちゃんを傷つけた。それは変わりません!!・・・っ!!すみません、デスさん。しばらく一人にしておいてくれませんか?)
(・・・分かった。しっかりと悩むことだ。それが若さと言うのものでもあるからな)
そう言うとデスは引っ込んでしまった。そして闇慈はその後の練習にも身が入らずに一人で家に帰宅した。闇慈は私服に着替え、ベッドに腰掛けた。そして頭を両手で抱えながらうな垂れる。
「このままで良いのか?でも・・・また暴走してしまったら・・・」
闇慈が一人で考えていると冥界からの通信が入る。それは闇慈に執事のイロハを教えてくれたリグナスだった。
「久しぶりだな?アンジ」
「お久しぶりです、リグナスさん。今日は如何されたのですか?」
「サーゼクス様からの命令だ。お前には一週間『紅魔館』と言う場所で執事修行をして貰う!!」
闇慈はリグナスの言葉に首を傾げる。
「こんな時期に執事修行?何が目的なのですか?」
「それは私にも分からん。今からお前の執事服を転送する。そして着替え
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