第七十三話 覇龍と・・・
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茶目さんだなぁ」
その光景は見ていられるような光景ではなかった。
「アーシア?帰ろう。もう誰もアーシアをいじめる奴はいないんだ。いたって、俺がぶん殴るさ!ほら、帰ろう。体育祭で一緒に二人三脚するんだから・・・」
小猫とギャスパーは嗚咽を漏らし、朱乃も顔を背けて涙を頬に伝わせていた。リアスは一誠を優しく抱き、何度も頬を撫でる。
「許さない・・・許さない!!斬る!!斬り殺してやる!!」
ゼノヴィアは叫び声を上げながらデュランダルとアスカロンでシャルバに斬りかかるが・・・
「無駄だ」
シャルバは魔法障壁を張り、斬撃を防ぐと魔力弾でゼノヴィアを吹き飛ばす。
「・・・私の・・・友達なんだ!!優しい友達なんだ・・・。そして誰よりも優しかったんだ!!どうして!!」
「下劣なる転生悪魔と汚物同然のドラゴン。全く持ってグレモリーの姫君は趣味が悪い。そこの赤い汚物。あの娘は次元の彼方に消えていった。すでにその身も消失している。・・・死んだと言う事だ」
「もう喋るな・・・貴様の言葉は聞き飽きた」
闇慈はゆっくりとデスサイズ・ヘルを構える。
「ほう・・・貴公は冷静のようだな?だがここまでだ」
「冷静?違うな・・・俺の心は、貴様を八つ裂きにしたいと言う殺意で一杯なんだぁぁぁ!!!シーャルバーーー!!!」
闇慈の叫びが神殿に響くと闇慈の魔力が渦巻き、周りの装飾品を吹き飛ばし始めた。それに伴い・・・
『リアス・グレモリー、今すぐこの場を離れろ。死にたくなければすぐに退去した方が良い』
赤龍帝・・・ドライグの声も響いた。そして一誠も異様なオーラを纏っていた。
『そこの悪魔よ。シャルバと言ったか?お前は・・・選択を間違えた』
ドライグが言い切った瞬間、神殿が大きく揺れ、一誠が血の様に赤いオーラを発し行った。それは最大級に危険なオーラだった。そして一誠の口から老若男女、複数入り交じった呪詛のごとき呪文が発せられる。
『我、目覚めるは・・・』
〈始まったよ〉〈始まったね〉
『覇の理を奪いし二天龍なり・・・』
〈いつだって、そうでした〉〈そうじゃな、いつだってそうだった〉
『無限を嗤(わら)い、夢幻を憂(うれ)う・・・』
〈世界が求めるのは〉〈世界が否定するのは〉
『我、赤き龍の覇王と成りて――――』
〈いつだって、力でした〉〈いつだって、愛だった〉
(何度でもお前達は滅びを選択するのだな!!)
一誠の鎧が鋭角なフォルムを増していき、巨大な翼まで生え、両手両足から爪が伸び、兜からは角がいくつも形作られていく。その姿はドラゴンそのものだった。
「「「「「「「汝を紅蓮の煉獄に沈めよう」」」」」」」
『Juggernaut Drive!!!』
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