第七十話 灰塵
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ようとしたが、闇慈が肩を掴み、それを止める。
「イッセー。その想いはディオドラにぶつけた方が良い」
「闇慈!お前はこれを黙っていろって言うのか!?」
一誠は闇慈の胸倉を掴もうとしたが、闇慈の瞳にも激しい憎悪を宿していた。
「ここで無駄な体力を使えば、本命の時に全力が出せなくなる。ここは耐えろ」
「闇慈君の言う通りだよ、イッセー君。ここは僕が行く。あの汚い口を止めてこよう」
迫力のある歩みで祐斗は前に出ようとするが闇慈が一旦止める。そしてアグニ&ルドラを呼び出すと祐斗に差し出す。
「祐斗。魔剣士の君ならこの剣を使いこなせる筈だ。これを僕の思いと取って、あいつにぶつけて欲しい!!」
「分かったよ、闇慈君。君の思い・・・確かに受け取ったよ」
「アグニ、ルドラ。主の僕が命じる!今はこの者の力となり、あの外道を灰燼と化せ!!」
【【承知。我が主よ】】
祐斗はアグニ&ルドラが喋った事に少し驚愕の声を上げる。
「闇慈君・・・今、剣が・・・」
「それは後で説明する」
祐斗は頷くと闇慈からアグニ&ルドラを受け取り、両手に持つと祐斗は魔具の力に漲られた。そしてゆっくりとフリードと向き合った。
「やあやあやあ!てめぇはあの時俺をぶった斬りやがった腐れナイトさんじゃ、あーりませんかぁぁぁ!!てめぇのお陰で俺はこんな素敵なモデルチェンジをしちゃいましたよ!でもよ!俺さまもだいぶ強くなったんだぜぇぇぇ?ディオドラのナイト2人をペロリと平らげましてね!そいつらの特性も得たんですよぉぉぉ!!無敵超絶モンスターのフリードくんをよろしくお願いしますぜぇ、色男さんよぉぉぉ!!」
祐斗はアグニ&ルドラを双剣状態で構えると冷淡な声で一言だけ言う。
「君はもういない方が良い・・・」
「調子くれてんじゃねぇぇぇぞぉぉぉ!!!」
憤怒の形相となったフリードは全身から生物的なフォルムの刃を幾重にも生やして祐斗に襲い掛かろうとしたが・・・
フッ・・・
と祐斗が視界から消えた。そして眼前にいたフリードはズバッと音を立て、無数に切り刻まれて四散した。切り口には、焦げた痕や鋭利なモノで斬り裂かれた痕があった。
「・・・んだよ、それ。強すぎんだろ」
頭部だけになったフリードは床に転がり大きな目をひくつかせていた。
ナイト独特に神速に魔具の力が上書きされた事によって勝負は一瞬で決まった。
「・・・ひひひ。ま、お前らじゃ、ディオドラの計画もその裏にいる奴らも倒せないさ。何よりもロンギヌス所持者の本当の恐ろしさをまだ知らねぇんだからよ。ひゃははは・・・」
「立て・・・火柱」
フリードが言い切る前に祐斗は火柱を作り、フリードを灰燼へと誘った。
「・・・続きは地獄の
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