第六十八話 罠
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・アスタロトが裏で旧魔王派の手を引いていたのまでは判明しとる。先日の試合での急激なパワー向上もオーフィスに『蛇』でも貰い受けたのじゃろう。だがの、このままじゃとお主らが危険じゃろう?救援が必要だった訳じゃ。しかしの、このゲームフィールドごと強力な結界に覆われていてのぅ、そんじょそこらの力の持ち主では突破も破壊も難しい。特に破壊は厳しいのぅ。内部で結界を張っているものを停止させんとどうにもならんのじゃよ」
「じゃあオーディンさんはどうやってこの中に?」
「ミーミルの泉に片方の目を差し出した時、わしはこの手の魔術、魔力、その他の術式に関して詳しくなってのぅ。結界に関しても同様じゃ」
オーディンが左の隻眼を見せると、そこには水晶が埋め込まれ、目の奥に輝く魔術文字は神秘的な物でもあると同時に部員たちに寒気を与えた。
「相手は北欧の主神だ!討ち取れば名が揚がるぞ!」
旧魔王派の悪魔達が一斉に魔力の弾を撃ってきた。オーディンは杖を一度だけトンと地に突くと向かってきた無数の魔力弾が全て消滅した。
「本来ならば、わしの力があれば結界も打ち破れる筈なんじゃがここにいるだけで精一杯とは・・。はてさて、相手はどれ程の使い手か。ま、これをとりあえず渡すようアザゼルの小僧から言われてのぅ。まったく年寄りを使いに出すとは、あの若造はどうしてくれるものか・・・」
オーディンは部員達人数分の小型通信機を渡した。
「ほれ、ここはこのジジイに任せて神殿の方まで走れ。ジジイが戦場に立ってお主らを援護すると言っておるのじゃ。めっけもんだと思え」
オーディンが杖を闇慈達に向けると、薄く輝くオーラが闇慈達を纏った。
「それが神殿までお主らを守ってくれる。ほれほれ、走れ」
「でも、爺さん!一人で大丈夫なのかよ!」
一誠が心配を口にするが、オーディンは愉快そうに笑っていた。
「まだ十数年しか生きていない赤ん坊が、わしを心配するなぞ・・・」
オーディンの左手に槍が出現し・・・
「・・・グングニル」
悪魔達に向かって槍から極大のオーラが放出され、襲い掛かった。それによって数十人位が一気に吹き飛んでいた。一誠はその威力に我が目を疑っているようだった。
「なーに、ジジイもたまには運動しないと体が鈍るんでな。さーて、テロリストの悪魔ども。全力でかかってくるんじゃな。この老いぼれは想像を絶する程強いぞい」
オーディンが余裕をかましていると一体の悪魔が不意をついてオーディンに魔力弾を撃ってきた。
「危ねえ!じいさん!!」
一誠が声を張り上げるが、その魔力弾はオーディンに届かなかった。突然オーディンを守るかのように大きな火柱がたった。そしてそれが収まるとデスサイズ・ヘルを消して両手にアグニ&ルドラを持っ
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