第六十七話 火風
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・・・
【【我々は長年待っていたのだ】】
と言葉を発していた。そう・・・言葉を発していたのは偶像ではなく、この剣なのだ。闇慈はその2本の青竜刀に近寄った。
【我らより強き者を】
【我らを操れる者を】
「もしかして・・・貴方方が『アグニ』と『ルドラ』!?」
【【如何にも】】
闇慈の問いかけにまずは赤い青竜刀が答える。
【我は炎魔剣・・・アグニ】
続いて青い青竜刀が答える。
【そして我は風魔剣・・・ルドラ】
「炎魔剣と風魔剣。だから炎と風が出てきていたのか」
【【我らを連れて行くが良い!!我ら兄弟、力になろう!!】】
アグニとルドラの言葉に闇慈は少し考え答えを出す。
「勿論です。そのために僕はここに来たのですから。しかし!一つだけ条件があります」
【なんじゃ?】
【言ってみろ】
疑問を問いかけるアグニとルドラに闇慈は交互に見ながら答えた。
「僕が許可した時以外は・・・しゃべ、らない!!」
【・・・良かろう】
【汝がそれを望むのなら】
それを聞いた闇慈はアグニとルドラを引き抜いた。その途端闇慈は今まで感じた事のない力に見舞われた。
「凄い・・・力が漲る!!」
闇慈はそれらを上空に掲げ、まずは両剣状態で剣舞をやってみた。そしてその間にも炎と風は現れていた。そして双剣に持ち替え、乱舞の如く剣を振るった。
「炎よ、吼えろ!!風よ、逆巻け!!」
【【やるな・・・】】
アグニとルドラの感嘆の声に闇慈は剣を持ち替えるとカツンとぶつけ合い・・・
「しゃべ・・・らない!!」
【【・・・】】
「それで良いです」
こうして闇慈は魔具アグニとルドラを手にする事が出来た。果たしてこの魔具は何時活躍するのだろうか。
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