暁 〜小説投稿サイト〜
取り合えず眠い(仮)
その1〜寝起き〜
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奴では無かろうかと思う。

しかし、内1人とはここ3年は同じ学校なのに喋れてもいないから案外向こうは忘れているのじゃないだろうか、と思う。まぁ、傷の舐め合いみたいな関係だったし、幼かったから忘れていても仕方ないかと、思ってしまう。

そんな、思い出に浸るのを止めて玄関に向かおうとすると後ろから声が聞こえた。

「真央、おはようございます」

後ろを見ると茶髪に本物の様な、いや、本物の猫耳を着けて、年齢相応な可愛らしい顔つきだが、同時に母親のような優しい物腰を感じさせる顔つきをしている、現在の俺の保護者代わりをしている人物が居た。彼女はここ1年程前に出会った人物だ。昔から、何故か分からないけど俺には魔法が使えた。前の自分だと使えなかったから、その魔法に興味を持った俺は日々魔法で遊んでいた。実例を上げると、『術式』と言う名の数式を様々な物になるように演算したりだ。そんな風に、魔法で遊んでいたある日、何時も魔法練習していた森で他の魔力を何となく感じて彼女と出会った。で、そこから色々あり今は彼女と暮らしている。そんな彼女を見て思う。

彼女は身体を保つために俺から魔力を貰っているのだが、普段は俺の魔力消費を抑える為にセーフモードなる、低燃費状態で身長と言うより身体が全身が幼くなっている。そんな彼女の身長はセーフモードの時は、今の俺とあんまり変わらない、いや俺より少し小さいから、客観的に見て、とても保護者には思えないな。と

「む、真央。今、失礼な事を考えたでしょう」

相変わらず、自然にこっちの心を読んでくる事に少しヒヤリと背中に言い知れぬ物を感じる。このまま無言で居ると、肯定と取られまた説教をされると思い、

「いや……、それは気のせいだ。リニス」

目の前に居る猫耳美少女、リニスにそれは否定した。
ふと、リニスを見て思う。そう言えば、何時もはリニスの方が早く起きるはずなのに今日は俺の方が早く起きたな、と。その事に珍しい事もあるのだなと思った。が、寝過ごした理由が少し気になったので聞くことにした。

「そう言えば……、今日は起きるのが遅かったな。何でだ?」

「いえ、昨日は少し頑張り過ぎたじゃないですか。だから、疲れてしまって……」

責めている訳でも無いのに、何故そう申し訳なさそうなんだか。いや、リニスはそう言う質だったな、と思い出す。そう言えば心なしか何時もより身長がより小さい気がする。多分俺から貰っている魔力を少なくしているのだろう。少しでも俺の負担を、安全を考えての行動。

その事を、主思いの従者だと思うか、頼りないと思われていると思うのかは、人それぞれだろう。俺は半々だ。リニスは主思いで、俺が頼りない。俺は、そう思っている。

「いや……、良いさ。お前は普段から頑張っているからな。
 ああ、言い
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