第1章:王宮の戦士とヲタ少女
第4話:美女とお風呂と…
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(イムル村)
ライアンSIDE
眠い……ものすごく眠い!
昨晩は一睡も出来なかった……
いっそ敵が襲ってくれば良かったのに……それもなかったので、拷問の様な一晩だった。
無防備な美女が隣で寝息を立てている事が、これほど辛い事だとは思ってなかった。
男とは度し難い生き物なのだと、つくづく思う一晩だった。
そんな状況の私とマリーは昼前にイムル村へとたどり着いた。
本来ならば直ぐにでも情報収集をせねばならぬのだが……
「ライアンちゃん、昨晩は寝てないからお疲れでしょう?寝不足状態で情報を集めても、正しい答えに辿り着けないわ!取り敢えず宿屋で休んで、それから行動に移りましょう」
と、マリーが私を気遣い休憩を勧めてくれたので、遠慮することなくそれに従う事にした。
事実、今の私は注意力散漫になっているので、碌な思考が出来ないだろう。
1時間か2時間程休憩をすれば、頭の方も冴えてくるだろうから、今はムリをせず休んだ方が効率的だ。
宿屋に入り部屋を2つ取ると、
「じゃぁ私はライアンちゃんが休んでいる間に、買い物でもしてくるね? 私自身は旅支度なんて何もしてないから……」
と言い、村を散策し始める。
まぁ言っている事は尤もだし、女性には女性専用の必須アイテムがあるのだろうから、男の私が一緒じゃない方が買い物もし易いだろう。
ただ…後で気付いたのだが、お金はどうするのだろうか?
ライアンSIDE END
(イムル村)
マリーSIDE
う〜む…ライアンちゃんはチェリーか?
美少女と共に一晩を過ごした所為で、一時も心が安まる時間が無かった様だ……
目の前で無防備に寝姿を晒すなどして、悪い事をしてしまったかな?
“男は皆、獣だ!”と私は思っているので、昨晩はワザと寝たふりをしてチャンスを与えてみたのだが…
どうやらゲーム通り真面目君な様で、不埒な心に負ける事はなかった。
うん。これなら一緒に旅をしても大丈夫だね。もし襲ってきたら、イオナズンで吹き飛ばしてやったところだ。
さて……お金なんて1ゴールドも持ってない私だ!
正直心苦しいのだが、去年の誕生日にお父さんから貰ったイヤリングを道具屋に『家族を捜す旅に出る為、お金がいるんです! お願い……少しでもお高く買い取って下さい!』と、嘘泣きカマして売りつけ、5000ゴールドを手に入れました。
このお金で、寝袋とか携行食とか……必要な物を買い揃え宿屋に戻る。
ライアンちゃんの部屋を覗くと、まだまだ爆睡モードみたいだったので、この宿屋特設の露天風呂を堪能しようと思います。
宿屋の人にお風呂使用を告げ、脱衣所へ入ります。
ご主人さんが言うには、丁度誰も入ってないとの事なので、貸し切り状態で楽しもうと思います。
因
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