第2章 妖精の尻尾
告白
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ないもん!!」
ウェンディはそう言う。
「どうして1人で抱え込むの!どうして私の気持ちを勝手に決めるの!!!私は・・・私は・・・」
「異性として・・・お兄ちゃんが好きなの!!!!」
「・・・っ!!!」
その言葉に俺は驚いた。そしてウェンディは涙を流しながら言った。
「お兄ちゃんが・・・そんな事をいうなんて・・・嫌だよ・・・。
ずっと・・・ずっと前から・・・好きなで・・・お兄ちゃんしか・・・見てないのに・・・
そんな事・・・言わないで・・・嫌だよ・・・。」
「ウェンディ・・・。」
「ゴメンね。今度は・・・私って勝手すぎて・・・
でも、私お兄ちゃんしか・・・お兄ちゃんじゃないと・・・。」
「・・・・・・。」
ガバッ
俺はウェンディを思いっきり抱きしめた。
「お兄ちゃん!?」
「ごめん、ウェンディ・・・。俺、少し言いすぎちまった・・・。」
「お兄ちゃん・・・。」
「それとな・・・この際、ハッキリ言っておくよ。俺は・・・本当は・・・誰よりも・・・」
「・・・ウェンディ、お前が好きだ。」
「っ!?」
「お前が俺の事を好意的な感情で思っているのは少しわかってはいたが、
本当に・・・ここまでだとは思わなかった・・・。
俺は・・・お前を傷つけたくなかった・・・。
お前の事で心配で・・・こうする以外、なかった・・・。」
俺はそう言い、抱きしめていたウェンディの顔を見る。
「それに俺は・・怖かったのかもしれない・・・お前との兄妹の関係が崩れるのが・・・。」
「お兄ちゃん・・・そんなの・・・ずるいよ・・・。」
「ああ・・・そうだな・・・ずる過ぎたよ。
でも、今わかった事があった。ウェンディ、約束をしよう。」
「約束・・・?」
「ああ。1つは、もう勝手な事をしない。ちゃんと気持ちを理解する事・・・そしてもう1つ・・・」
そして俺はウェンディにこう言った。
「いつか、俺とお前が・・・結婚するって約束を・・・。」
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