第2章 妖精の尻尾
告白
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「・・・・・・。」
俺は外に出てその辺に座っていた。
今日の記憶が闇の滅竜魔法によっての暴走が起きてしまった以降、何も憶えていなかった。
ただ、もう1つわからない事があった。
暴走する直前、俺は父さんと母さんの姿が見えた・・・
ぼやけていたけど・・・何かを叫んでいたようだった。
でも・・・俺はそれを見ると・・・何故か怒りと恐怖がでる・・・何故だろう・・・。
「−−−−−−−−!!!」
「−−−−−−−−!!」
「父さん!!!!母さん!!!!」
―――!!!!
「あ・・・あ・・・ああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」
「・・・っ。」
今のが・・・暴走直前に見えた父さんと母さんの様子だった。
何を言ったのかはわからないけど・・・体が震えてる・・・恐怖してるんだ・・・。
そして、もう1つある事を思い出す。
「・・・俺は・・・またやってしまったのか・・・。」
闇ギルドの時同様、俺は暴走して暴れまわってしまった。
今回はウェンディがいて・・・そのおかげで止まった・・・そんな気がした。
「情けないぜ・・・。」
「お兄ちゃん・・・。」
「っ!」
後ろからウェンディの声が聞えた。振り向くと、ウェンディがいた。
「ウェンディ・・・。」
「もう、大丈夫?」
「・・・ああ。」
ウェンディは俺の隣に座った。
「お兄ちゃん・・・どうして・・・黙っていたの・・・?」
「暴走する事か?」
俺の言葉にウェンディは頷く。
「暴走する自分の姿を・・・想像してみただけでゾッとした・・・
いつ、誰を殺してしまうのかが恐ろしかった・・・。」
「・・・・・・。」
「ウェンディ・・・すまん・・・こんな俺・・・嫌いだよな・・・?
しばらく・・・俺の事はどうでもいいと思っても良いから・・・
ナツさん達とうまくいってくれ。それにナツさんやグレイさんの方が、俺よりいい人だし・・・。」
勝ってかもしれないし、心が痛い・・・でも、ウェンディの為だろ、我慢しないと・・・。
「・・・して。」
「え?」
「どうして、そんな勝手な事を言うの・・・!」
ウェンディは涙を流して、そう言った。
「勝手な事を言わないで!どうして私がお兄ちゃんを嫌いになるの!!」
「ウェン・・・ディ・・・?・・・だってそうだろ?
俺、暴走した時の記憶は無いけど・・・
最低な事をしたと思うぞ・・・。嫌いなるのが普通・・・。」
「なら
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