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<破壊神(シヴァ)>と<業(カルマ)>
序章『始まりの物語』 第壱話『始まる』
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っ<魔王(マーラ)>!!≫

<神(シヴァ)>の名に相応しい破壊を齎す腕から風が放たれる

太陽の炎をさらに燃え上がらせる<風化>の呪いが掛かった病魔の颶風は男<魔王(マーラ)>に襲い掛かる

≪美穂……お前の力、我(わたし)に貸しておくれ………【死界氷河(ニブルヘイム)】≫

太陽の炎ですら溶けない死の世界の氷世界はこの空間を侵食し、魔ごと氷河に閉じ込める

だがこれで終わる訳ではない

≪眞叉鬼………お前の無念今こそ晴らす!!【破壊の終鐘(ミョルニル)】≫

それは雷神の破壊の鎚を再現した破壊の一撃

氷河ごと太陽の天より振り下ろされた破壊の雷はそのまま全てを打ち砕く

『<神(シヴァ)>の名に相応しく他の<神々(デーヴァ)>の<業(カルマ)>を抱いているのか』

魔王は氷の欠片すら、濡れてすらいない神官服から覗く右腕を晒す

『シヴァ。ここまで本当に良く育ってくれたね僕は嬉しいよ。だから最後のステップだ』

魔王の腕から緑色の炎が昇る。

『僕を<捕食(ハント)>し、僕の<業(カルマ)>を力としろ』

そうして魔王の炎が解き放たれる。

『【怠惰の死炎(スロウス)フラム】』

怠惰を炎に象ったその現象は太陽の炎をもものともせずシヴァを襲う。

シヴァはその胸元の長い羽衣を解いて自身の身を包む。

≪乙姫……私を護って【水神の羽衣】≫

水を纏ったシヴァに触れた怠惰の炎は水の羽衣を突破出来ずに鎮火する。

するとプロミネンスがシヴァと魔王の間を通過し、二神を隠す。

その隙を逃さずシヴァはその左手に握る先が三つに分かれた黄金の槍(三叉戟)『三力の破壊鎗(トリシューラ)』を抜き放つ。

この三叉戟の三つの先端はそれぞれシヴァのシャクティ(力)である、iccha(欲望、愛、意志)、kriya(行動)、jnana(知恵)をあらわす。

こういった武具は最も内側と呼ばれる『捕食装(アートマ)』と呼び、自身の<業(カルマ)>を物質化させたモノで、このアートマでのみ同じ<悪魔(デーヴァ)>を殺しその<業(カルマ)>を奪う事が出来る。

この時物質化させたアートマは己が魂が最も力を発揮出来る形となる為に決まった形はなく、業が重ければ重い程強力で凶悪になる。

シヴァの手にある三叉戟は他の業を全て負った果てに至ったモノであり、それは全ての生命の怨嗟を内包している。

赤黒い呪いを纏ったその三つの矛先は魔王を穿ち、その瞬間壁になる連続突きは魔王を滅多刺しにする。

≪龍直伝………【魔歹(マガツ)】≫

それは機関銃である。

突き刺したまま上に放り投げ無防備な魔王に連続で放たれる突き。

それらを全て受ける魔王。

だが圧倒的に優位に立っている筈の
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