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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第四十三話 壊れた人形
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敵の姿を発見した。
「愛媛の方か」
「はい、壇ノ浦の辺りです」
哨戒に出ていたエマが報告する。
「そこに潜伏している敵を見つけました」
「そうか。壇ノ浦か」
大文字はそれを聞いて考える顔になった。
「ではすぐにそちらに向かうとしよう。海での戦いになるとすれば」
「いえ、そうはならないようです」
「ならないのか」
「敵は厳島に主力を置いている模様です」
エマはまた報告をあげてきた。
「おそらくはそこでの戦いになると思われます」
「よし、なら問題はない」
大文字もそれを聞いて安心した。水中での戦いが得意なマシンが少ないのと瀬戸内の潮流の複雑さを承知してのことである。
「ではすぐにそちらに向かおう。エマ君」
「はい」
「君も合流してくれ。すぐにな」
「まだ偵察を続けなくて宜しいのですか?」
「その必要はない。敵が何処にいるかだけわかれば充分だ」
「左様ですか」
「うむ。だから下がってくれ」
そうしてまた言うのだった。
「合流して敵を討とう。いいな」
「わかりました」
こうしてエマは本隊に合流することになった。他に哨戒に出ていたマシンも合流する。そうして厳島及び壇ノ浦方面に進出した。するとそこにはもう大軍が展開していた。
「もういるのか」
「しかもまた布陣を終えている」
彼等は厳島に展開する敵の大軍を見て言うのだった。
「やはり彼等には」
「いるのか」
「さて」
大文字はシャドウミラーのその軍勢を見ながら呟く。
「長官」
「はい」
大河に声をかけるとすぐに応えてきた。
「手筈は宜しいでしょうか」
「何時でも」
大河はすぐに言葉を返してきた。
「それでは後は」
「そうですな。待つだけです」
「あの艦への備えはどうなっていますか?」
「そちらも安心して下さい」
大河はその言葉にも自信に満ちた声で返事するのだった。
「既に」
「何時でもですか」
「はい。それでは後は」
「彼等が。動くだけですな」
彼等は今目の前の敵を見てはいなかった。前を見てはいても。だが戦いを見据えていることに変わりはない。しかしそれを口には出さないのだった。
ロンド=ベルは前進を開始し厳島に降下する。そうして島を東西に挟んで今衝突しようとしたその時だった。
「待て!」
声をあげたのはラミアであった。
「!?」
「どうしたんだ?」
「動くな!」
彼女はハガネの砲塔の上にアンジュルグを上げて言うのであった。アクセルも一緒である。
「動くなっていうのは僕達に対して言っているのかい?」
「その通りだ」
こうバルトフェルドにも答える。
「動けばこのアンジュルグを自爆させる」
「何っ!?」
「自爆だと!?」
ロンド=ベルの面々はそれを聞いて思わずといった感じで声をあげた。
「どういうつもり
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