第四十二話 二人の武神
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第四十二話 二人の武神
地球に降り立ちニースに入ったロンド=ベル。そこで彼等は束の間の休息を楽しむのであった。
「何かな」
「どうした?」
ビーチで不意に声をあげたブライトにアムロが問う。二人もリラックスした私服姿だ。
「いや、またメンバーが増えたのを実感してな」
「何を今更」
アムロはブライトのその言葉に苦笑いを浮かべた。
「わかっていたことじゃないか」
「騒がしさが増したな」
ブライトが言うのはそこであった。
「今までよりさらには」
「ああ、それはあるな」
アムロもそれは認めて頷く。
「特に。女性陣がな」
「特に彼女が元気になったな」
ブライトの視線の先にはエクセレンがいる。かなり派手なハイレグの赤いビキニを着ている。
「たまにはこうして泳がないとね」
「肌のケアも済ませましたし」
アクアもいた。彼女は黒いビキニだ。
「これで安心ですね」
「うわ、アクアさんって」
そのアクアを見たザズが思わず声をあげた。
「凄いスタイルいいんですね」
「そうですね」
それにサンユンが同意して頷く。
「声はプリメーラさんそっくりなのね」
「ちょっとロリ声かしら」
自分でも自覚はあるようだ。
「エクセレンさんの声もかなりだけれど」
「それは言いっこなしよん」
そのエクセレンが笑って突っ込みを入れる。
「他に突っ込みを入れるところはあるんじゃない?それに」
「はい」
何故かここでサラが頷いて彼女に応えるのだった。彼女は大人しい水色のワンピースである。お世辞にもセンスのいいデザインではない。
「そのスタイルですよね」
「花の二十三歳」
自分でそれを言う。
「さあ、存分に見るのよん」
「キラ」
ラクスもいる。ピンクの可愛らしいビキニだ。
「あちらで泳ぎませんか?」
「ううん、僕は今は」
しかし彼はそんなラクスの誘いを申し訳なさそうに断るのだった。
「あっちでちょっと」
「何か?」
「大次郎さんやムウさん達と男祭りをするから」
「男祭り?」
「ああ、そうなんだ」
ラフな黄色い水着のムウがここで出て来た。
「百人の逞しい男達を相手に戦い抜く。そうした競技さ」
「百人の」
「何でもそれを乗り越えたら本物らしいんだ」
そう言われて騙されているキラであった。
「だから。一度やってみようかなって」
「何か凄く胡散臭い名前なんだけれど」
年齢の割には見事なプロポーションを競泳水着で誇示してきているフレイが突っ込みを入れてきた。かえって競泳水着はスタイルが目立つ。
「何よ、そのホモ臭い祭りの名前」
「ホモ臭いっていうか得体が知れないわよね」
「そうですね」
派手に切り込みの入った青のワンピースのマリューと地味な黒いワンピースのナタルも出て来
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