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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第四十二話 二人の武神
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本当はああしたふうになりたいんじゃ」
「なりたくてもなれないわよ」
また本音を述べる。
「あそこまで。一途で熱くはね。相手がいないとね」
「相手が」
「ほら、わかったらさっさと行くのよ」
また戦場に話をやる。
「敵は待ってはくれないわよ」
「う、うん」
「全く。とろいんだから」
もういつものアスカに戻っていた。
「一斉射撃、かますわよ!」
「わかったわ」
「じゃあ早くこっちへ来るんや」
先に戦場に向かっていたレイとトウジから声がかかった。
「こっちはもう準備万端整ってるで!」
「わかってるわよ。じゃあバカシンジ!」
「わかってるよ」
「一斉攻撃。いくわよ!」
こうして四機のエヴァがガオガイガーと共に攻撃を浴びせる。その動きは凱に合わせており的確にフォローしていた。そのフォローを受けながら凱は戦う。
「うおおおおおおっ!」
叫びつつガトトングドライバーを放つ。それで敵を倒していく。
両軍が激しい戦いを繰り広げる中でゼンガーとヴォータンはそれにも増して激しい一騎討ちを繰り広げていた。剣撃が白銀の光を飛ばしていた。
「キエエエエエエエエエエーーーーーーーーーッ!」
ゼンガーが剣を一閃させる。だがそれはヴォータンの剣によって防がれる。
「むっ!」
「見事な剣捌きだ」
ヴォータンはゼンガーの剣を受けた姿勢のままで彼に言う。
「やはり俺と戦うのに相応しき相手」
「貴様も!」
ゼンガーも彼に言葉を返す。
「その動き。まさに真の剣の使い手のもの!」
「その真の剣同士!」
「合間見えん!」
そう叫び合い剣を繰り出し合う。気迫と闘志が辺りを支配し圧していた。その中で両者は百合二百合と撃ち合う。だが決着はつかない。
やがて周りの戦局がはっきりとしてきた。シャドウミラーの軍勢の数が減り崩れだしてきていた。戦い全体の趨勢はロンド=ベルに傾いてきていた。
それを見たのかシャドウミラー軍の後方に一気のマシンが姿を現わした。それはロンド=ベルの誰もが見たことのないマシンであった。二人以外は。
「何だあのマシン!?」
「見たことがねえぞ」
誰もが驚いている。しかしその二人は別だった。
「ここで出て来たか」
「ではいよいよ」
ラミアとアクセルはそのマシンを見て呟くだけであった。周りとは違い。
そのマシンは動かない。ただヴォータンに告げるだけだった。
「ヴォータン=ユミルよ」
「ラースアングリフ。エキドナか」
「そうだ。ここは下がれ」
「下がれだと」
「そうだ」
そうヴォータンに告げるのだった。
「今はな。よいな」
「何故だ」
ヴォータンはそのエキドナという薄紫の髪の女に問い返した。
「何故ここで退けという」
「作戦が変わった」
それが彼女の返事であった。
「作戦がか」
「そうだ。地
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