第三十八話 戦神の星で
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面軍だったね」
何故かそれも知っていた。
「違ったかな」
「いや、その通りだ」
ロゼが彼に答えた。
「そこまで知っているのか」
「まあ話は聞いているよ」
「それではだ」
ロゼはここで慎重に話を進めてきた。
「少し待て。司令に確認してみる」
「マーグ司令だったね。ギシン家の」
「そこまで知っているか」
ロゼは今の言葉でまた内心孫に対して警戒を抱いた。
「だから。縁があるんで」
「貴様一体」
アタッドはあからさまに彼に不審の目を向けてきた。
「何者なのだ?」
「待て、アタッド」
「エペソ」
アタッドはエペソの言葉を受けて動きを止めた。
「味方だというのなら。攻撃を仕掛けることはない」
「しかし」
「しかしでもだ。司令のお言葉を待て」
バルマーは階級社会である。マーグ爵位を考えれば従わないわけにはいかないのだ。
「いいな」
「・・・・・・わかった」
アタッドは納得できないがそれでも頷くしかなかった。
「ではな。それで」
「うむ」
「それで副司令」
エペソはあらためてロゼに問うてきた。
「司令は何と」
「エペソ」
ここでマーグ本人が出て来た。戦場にも。
「兄さん・・・・・・!」
「霊帝陛下から直接の御言葉だ」
「陛下から!?」
「そうだ。孫光龍だったね」
「うん、そうだよ」
孫は涼しい笑みをマーグにも向けていた。
「そしてこれは真・龍王機だよ」
「話は聞いた。協力を歓迎する」
「ではやはり」
「これで話はわかってもらえたね」
エペソの言葉をよそに孫はまたブリット達に顔を向けてきた。
「僕のポジションってやつが」
「そうか、バルマー軍かよ」
甲児はそう捉えていた。
「じゃあ容赦はしねえぜ。覚悟しな!」
「この人類の敵が!」
今度はタスクが叫ぶ。
「ぶちのめしてやるからな!覚悟しやがれ!」
「おやおや。短気なメンバーが増えたねえ」
孫はタスクの言葉を聞いてまた笑うのであった。
「またこれはどうにも。僕だってね」
「何だよ!」
「人界を守るつもりなんだよ」
「ふざけるな!」
今度はレオナが言い返した。
「侵略者の仲間になって何が人界を守るだ!」
「そうだ!」
ブリットも叫ぶ。
「それでどうしてそんなことを言える!」
「だから前も言った通りだよブリット君」
しかし孫は平然としたままである。
「僕は僕のやり方で使命を果たすまでさ」
「御前のやり方だと」
「そういうことさ。さて」
ここで真。龍王機を動かしてきた。
「行かせてもらうよ。こちらも」
「来た・・・・・・!」
「外様だからねえ」
ここで孫はまた言ってきた。
「誠に残念ながら同胞である君達を抹殺してバルマーへの忠誠の証を立てなくちゃならないのさ」
「ふざけるんじゃないわよ!」
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