第三十八話 戦神の星で
[3/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
」
「そうか、ならいい」
まずはそれを聞いて安心したようであった。
「彼等が狙われては元も子もないようだからな」
「はい、そうですね」
「だが。このバルマー軍は」
リーはあらためてバルマー軍を見上げるのであった。
「あくまで我々を狙っているな。やはり敵の司令官はマーグ司令官のようだな」
「兄さん、何処にいる!」
タケルが戦場を駆けながら兄を探していた。
「今度こそ。俺は兄さんを!」
「生憎だが司令はここにはおられぬ」
「!?誰が御前は」
「アタッド」
その声は名乗った。
「アタッド=シャムランよ。そしてこれは私の愛機ヴァイクル」
「バルマーの指揮官か!」
「ええ、そうよ」
タケルのその問いに答えてきた。
「よくわかったわね」
「兄さんは何処だ!教えろ!」
「安心しなさい、この作戦には参加しておられるわ」
「そうか、なら」
「ええ。けれど」
だがここでアタッドは言うのであった。
「貴方は司令には会えないわよ」
「何っ、どういうことだそれは」
「それはこういうことよ!」
ここでロゼも出て来た。
「なっ!?ロゼ!」
「まだ生きていたのか!」
ロゼはタケルに対して叫びながらゼーロンのビームを放ってきた。タケルはそれを慌ててかわす。
「くっ!」
「言った筈だ!司令には近寄らさせはさせん!」
「そうしてまた来るというのか!」
「司令は私がお守りする!」
ロゼはそれもまた言うのだった。
「だからだ!御前なぞに!」
「兄さんは騙されているんだ!」
「くっ・・・・・・!」
その言葉には何故か言葉を詰まらせるロゼであった。
「それは戯言だ!」
「嘘じゃない!嘘をついているのは御前達だ!」
タケルはなおもこう言い返す。
「俺にはわかる!だから俺は兄さんを絶対に!」
「甘い、地球人!」
後ろからアタッドが彼に攻撃を浴びせてきた。だがタケルはその超能力を使ってか尋常ではない素早さを見せてそれをかわすのであった。
「くっ、その巨体で!」
ゴッドーマーズの動きを見て思わず呻くアタッドであった。
「何と素早い!」
「俺は・・・・・・誓っているんだ!」
タケルは剣を手にしてまた言う。
「兄さんを助け出してみせると!バルマーから!」
「それは一理ある」
ここで助っ人が来た。ミリアルドであった。
「ミリアルドさん!」
「君もまた彼と同じだ」
ミリアルドはここで果敢に前線で戦う一矢を見ながらタケルに言うのだった。
「その心がある限り目的は果たされる」
「心があれば」
「その心に打たれぬ者はいない」
彼の言葉であった。
「だからだ。今は何としても生き抜く。いいな」
「はい!これからの為に!」
「未来は生きていれば必ず訪れるもの!」
そう叫んでアタッドのヴァイクルに攻撃を仕
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ