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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第三十七話 コンクリュージョン
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「仮面は何の為にあるのかしら」
セレーナは横から問うてきたエルマに対して問い返した。
「何の為って?」
「剥ぎ取る為よ」
不敵に笑って答える。答えながら構えを取る。格闘技というよりは隠密めいた構えをソレアレスで取っている。
「そうでしょ?だから」
「そうなんですか?仮面って」
「あたしにとってはそうなのよ」
これまた強引な言葉であった。
「だからね。ここは」
「ふん、仮面を剥ぎ取るか」
スペクトラはセレーナのその言葉を聞いて不敵に笑い返してみせた。
「生憎私に対してそう言って生きている者はいない」
「今までいなかっただけでしょ?」
セレーナは負けてはいなかった。
「たったそれだけ。そうじゃないの?」
「そうだとしてどうするのだ?」
「決まっているわ。何にしろ私がその一人になるわ」
その手にブーメランを出す。それで以って構えながらまた言う。
「これでね。変幻自在!」
放ちながら叫んだ。
「このステルスブーメランよけられて!?」
「くっ、この動きは」
複数のブーメランが放たれそれぞれが複雑な、まるで禽の様な動きを見せてスペクトラに襲い掛かる。その速さと動きはスペクトラですら驚くものであった。
「まるで。生き物のような」
「それはブーメランだけじゃなくてよ」
「何っ!?」
「ただ。飛び道具を出すだけじゃないのよ」
セレーナの声がまたした。
「それに気を取られていると」
「何処だ!?」
「ここよ。足元をすくわれるわよ!」
正面にいきなり出て来た。その瞬間にもうソル=フェンサーを出してきていた。
「これでどうかしら!」
「くっ!」
「!?今の声は」
セレーナはここであることを感じた。
「まさか」
「むっ、動きが」
その感情の動きが動きにも出た。スペクトラはそれに気付きすぐに動いた。
「鈍ったか。それなら」
「ちっ、しまった!」
ソル=フェンサーが薙ぎ払われ逆に斬りつけられた。何とか致命傷は避けたがそれでもダメージは受けてしまった。
「何を迷った?」
「迷ってはいないわよ」
ダメージを受けてもまだ笑う余裕はあった。セレーナはまたスペクトラに言い返す。
「けれど。声を聞いたわよ」
「声だと!?」
「そうよ、あんたの声をね」
不敵に笑いながらスペクトラに言うのであった。
「その声は。まさかね」
「考える必要はない」
スペクトラはそのセレーナに対して告げた。
「考えずに・・・・・・死ね」
「あらあら、どうやら」
彼女の態度が変わったことを何よりの証拠と見た。
「痛い場所みたいね、どうやら」
「もう一度言う。貴様が考える必要はない」
構えを取りながらセレーナにまた言うのだった。
「二度とな。死ね!」
「来ましたよ!」
「わかってるわよ」
セレーナはまた余
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