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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第三十七話 コンクリュージョン
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「やってやる!」
「こうなったら!」
「グラドス軍が突っ込んで来ました」
「そうね」
タリアはアーサーの報告を受けながら戦局を見据えていた。
「当然でしょうね。味方に斬られるよりはましだから」
「しかし。まさか味方を斬るなんて」
アーサーはそのことに驚きを隠せないようであった。
「こんなことははじめて見ましたよ」
「そうかしら、これは普通よ」
だがタリアはここで言うのであった。
「戦場で逃げる味方を攻撃するのはね」
「督戦隊ですか」
所謂逃げる味方を撃つ兵士である。そうした部隊も過去あったのだ。
「そうよ、そう考えればわかるわね」
「わかりたくないですよ」
アーサーの個人的な感情であった。
「そんなおっかないのは」
「そうですよね」
それにメイリンも同意して頷く。
「そこまでしますか」
「正直私も好きじゃないわ」
タリアもそれは同じであった。
「けれどね。それでも勝つ為には必要なのよね」
「味方に撃たれたら死にきれませんよ」
それでもアーサーは言う。
「それだけは勘弁して欲しいですよ」
「シンだったら誤射しそうだけれどね」
メイリンの言葉は本当にありそうなものであった。
「このミネルバの艦橋をドカンて」
「怖いこと言わないでくれよ」
「例えばですよ、例えば」
「例えでも怖過ぎるよ、全く」
「お喋りはいいけれどアーサー」
ここでタリアがまた言う。
「はい!?」
「ニコル君から通信よ」
「ニコルが!?」
「すいません」
そのニコルがモニターに出て来た。
「敵の攻撃が激しくなってきています」
「援護射撃だね」
「はい、それを御願いします」
彼が言うのはそれであった。
「できればタンホイザーで」
「わかったわ。それじゃあ今から」
「よし、じゃあニコル君」
アーサーが彼に声をかける。
「攻撃軌道上からは離れていてくれ」
「わかりました」
「流石に味方を撃つわけにはいかないからね」
ここが彼とキャリコ達の差であった。
「そこは頼むよ」
「わかりました。それじゃあ」
「うん。後ね」
「はい」
ニコルはまたアーサーに応えた。
「前線の方はまだいけそうかな」
「はい、何とか」
グラドスの攻撃を受けてもまだもっていたのだ。
「これで援護射撃さえあれば」
「わかったよ。それじゃあ」
「タンホイザー発射用意!」
タリアがここで叫ぶ。
「一気に撃墜するわ。いいわね」
「はい。ただ」
「ただ?」
メイリンの言葉に応える。
「グラドス軍が正面から殺到しています」
「なら好都合ね」
危機だがタリアはそれを好都合と言って捨てた。
「一気に敵を減らせるわ」
「一気にですか」
「そうよ。照準はそのまま」
指示は変えない。
「一気に消すわ。いい
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