第七話『静かなる衝撃《ストライク》』
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
故なら、振り下ろしたプラズマブレードが防がれていたからだ。それは先程のアーマーシュナイダーではなく、桃色に煌くビームの刀身“ビームサーベル”だった。
「……“エールストライカー”装備完了」
スウェンの背部には大型のパックが装備され、それは赤い配色に、大型の主翼と4基のスラスターが搭載されていた。ストライクの形態移行“ストライカーシステム”の起動が完了した。
「武装が増えただけで!」
クラリッサはスウェンを圧し切ろうとしたが、エールストライカーのスラスターが起動し、逆に圧され始めた。
「何!?」
そのままクラリッサを圧し飛ばし、スウェンは空中へ飛ぶ。それに伴いクラリッサも飛び、プラズマブレードによる一撃を与えようとしたが、ビームサーベルにそれを阻まれる。互いに一歩も譲らない鍔競り合いが始まる。
「なるほど、“ストライカーシステム”。たかがパック一つ付いたぐらいでと思っていたが、まさかここまで性能が跳ね上がるとはな」
「自分自身も驚いています」
「とてもそうには思えないがなっ!!」
「くっ!!」
勢いが付けられたプラズマブレードに、スウェンは地面へ叩き落される。
「ッ……残り30%……?」
「これでどうだ!!」
その言葉と共に背部にあったユニットが前面へ出される。それは大型の砲台のようなもので、スウェンは危険を感じ回避しようとしたが
「遅い!」
銃口に光が灯り、瞬時にしてスウェンの居た場所に大きな爆煙が巻き起こる。クラリッサは一瞬勝利を確信したが、煙の中から5本のビームが現れ、的確にクラリッサに直撃させた。
「な……ま、まさか……!?」
「はぁああああ!!!!」
後方より、ビームサーベルを両手に構えたスウェンが高速でクラリッサの眼前へ来ていた。
「しまっ――」
一閃。
先程のビームライフルの直撃とあわせ、ビームサーベルによるクリーンヒットによりツヴァイクのシールドエネルギーは0へとなった。場は静寂に包まれる。
「勝者はスウェン・カル・バヤン少尉だ!」
その静寂を破った、シュハイクの声が模擬戦場に響き渡った。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ