第三十六話 ディーンの火
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「少なくとも困ることではない」
クワトロがそのアムロに言う。
「そしてなければ非常に困るものだ」
「変わったな、貴様も」
ハマーンがそのクワトロに声をかけた。
「あの個人主義は何処に行ったのか」
「少なくともシャア=アズナブルではないのだからな」
クワトロの今のハマーンへの返答はこうであった。
「クワトロ=バジーナだ。だからだ」
「そうか。確かにここの雰囲気は悪くはない」
ハマーンもロンド=ベルの雰囲気は気に入っているようであった。
「最初は戸惑ったがな」
「ハマーンさんにも合っているということですね」
ラクスはハマーンのその言葉を聞いてにこりと微笑む。
「それは」
「そうなるか。しかし悪い気はしないな」
それを言われて微笑むハマーンであった。
「それも」
「何だかんだであんたも変わったと思うぜ」
ジュドーがハマーンに告げてきた。
「最初のあの刺々しい雰囲気がなくなったしな」
「そうか」
「そうです。本来のハマーン様のお顔になっています」
今度はラクスがハマーンに言うのだった。
「そのお顔のままでいて下さいね」
「それはわからないが。ただ」
ハマーンもラクスに言葉を返す。
「出来るだけこのままでいたいな」
「そうそう。あんたもまだまだこれからなんだし」
ジュドーはまた言う。
「その顔でいる方がずっといいぜ」
「そうだな」
ナタルがジュドーのその言葉に頷いた。
「人の顔は穏やかである方がいいものだ」
「ナタルさんの言葉だよな、今のは」
「それがどうかしたか?」
ナタルはジュドーに対して問うた。
「私だって変わるのだぞ」
「それもよくね」
マリューが微笑んできた。
「変わったわよね。奇麗にもなったし」
「それは」
マリューの言葉に頬を少し赤くさせる。
「私は別にそんなことは」
「なってるのよ。けれどあれね」
マリューはまたナタルに対して言う。
「ナタルも女の子なのね。何だかんだで」
「女の子ですか」
「そうよ。最近私服にも気を使ってるわよね」
「それはまあ」
実際にナタルは結構お洒落である。ズボンやロングスカートを見事に着こなしている。服装はシックな色を好んでいる。それがかなり似合ってもいるのだ。
「身だしなみに気を使うのは」
「女の子だからよね」
「うっ・・・・・・」
それを言われると弱かった。
「ここで今までだったら軍人だからと言うところよね」
「それはその」
「ナタルもそれだけ変わったということよ。可愛くね」
「そういえばナタルさんって結構ね」
「そうだよね」
エルとモンドが話をする。
「結構可愛いよな」
「最初は怖かったよね」
ビーチャとイーノも言うのだった。
「けれど今は可愛いわよね」
「そうだよね。それもかなり」
「よ
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