第三幕その二
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を汲むことにしたのだ。
「頼もう。私は刺客達を引き受けます」
「うん、頼むよ」
二人はマントを交換した。王はその後で伯爵に対して言った。
「こちらの女性だが」
「はい」
夫人は震えていた。何時夫に自分のことがわかるかと気が気でなかったのだ。
「守って欲しい」
「わかっております」
女性を無下にするような伯爵ではなかった。二つ返事で答えた。
「そして貴方も」
「私はいい」
だが彼はそれを断った。
「私は一人で去ろう」
「ですがそれは」
「何、君のマントを羽織っているから。これで闇夜には誰かわかりはしない」
その為にマントを換えたのである。これは当然であった。
「だから。安心して欲しい」
「しかしそれでは」
それでも伯爵は安心してはいなかった。
「陛下が」
「私がいればそれだけ君の負担が増える」
王は言った。
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