第三十五話 帝国外銀河方面軍
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「今の軍。二つあるよな」
「そういえばそうね」
ゼオラもアラドの今の言葉に気付いた。
「今のバルマー軍は明らかにホワイトスターにいる軍とは違うわよね」
「そうだろ?あのゲートから来ているしな」
「確かあれだったわね」
オウカは二人の言葉を聞いてあることを思い出した。
「バルマー軍には様々な方面軍があったわよね」
「はい」
またエイジが応えてきた。
「彼等は外銀河方面軍です」
「そうだったわね」
「タケル君のお兄さんの軍は銀河辺境方面軍なんです」
「それぞれ系統が違うのね」
「その中でも外銀河方面軍は」
またエイジの顔が曇る。
「最悪の軍です」
「それは言わなくてもわかるさ」
ジュドーが忌々しげに言葉を返した。
「グラドスの奴等だけでな」
「そうだな、それは」
カミーユもそれに応える。
「あいつ等だけは生かして返せないな」
「そうさ。あの連中のボスだからどうせ碌でもねえ奴だろうしな」
「そうだよ」
何故かここでエイジの顔が曇った。
「その中でも司令官のハザル=ゴッツォとグラドス軍はね。この前みたいな作戦を好んで採るから気をつけていておいて欲しい」
「じゃあ奴等だけは片っ端から殺しておくぜ」
「そうするんだね」
エイジの顔はジュドーの今の言葉でも少し曇った。
「やっぱりそうだよね、皆」
「エイジのことはわかっているつもりだ」
カミーユが言う。
「それでもあの連中は許すわけにはいかないな」
「許せることと許せないことがあるんだよ」
ジュドーの考えははっきりしていた。
「あの連中は絶対に許せねえ」
「一人でも逃がせばそれだけ多くの罪のない人が殺される」
カミーユはそれを危惧しているのだった。
「だから。生かしておくわけにはいかない」
「はっきりと言わせてもらおう」
クワトロの言葉は冷徹であった。
「生きる資格のない者達もいる」
「生きる資格ですか」
「そうだ。罪のない人達を己の優越感や差別しそうに基いて殺戮する」
シャア=アズナブルとはまた違った考えであった。
「そうした者達は生きる資格がないのだよ」
「そうだな」
彼の言葉にアムロが頷いた。
「その通りだ。だからグラドス人は放っておくことはできない」
「殺すか殺されるかか」
カミーユはまた言う。
「それしかない、あいつ等には」
「エイジさんはそれを覚悟しておられたのですか?」
ラクスは急に話に入って来た感じでエイジに問うてきた。
「えっ」
「それはどうなのでしょうか」
じっとモニターからエイジの目を見て問うのであった。
「戦う気があって地球に来たのですね、彼等と」
「そうです」
エイジはラクスのその問いにこくりと頷いた。
「ですがここまでになるとは」
「思っていませんでしたか」
「皆グラ
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