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とある星の力を使いし者
第54話
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と同じ様に身体を捻り、勢いをつけて真ん中にいる半魚人に斬りかかる。
今度は半魚人の身体が真っ二つに引き裂かれる。
両側にいた半魚人は麻生から離れようとするが片方の半魚人に向かって体剣と化した干将・莫耶を投げ飛ばす。
半魚人は後ろに下がっている途中なのでかわす事もできず貫かれ、後ろの木に打ち付けられる。

壊れた幻想(ブロークン・ファンタズム)。」

干将・莫耶は一瞬だけ輝くと半魚人の身体ごと木端微塵に吹き飛ぶ。
最後に残った半魚人は玉砕覚悟なのか麻生に突撃してくる。
それをかわすと右手で銛を握り、動きを止める。
そして、左手を空に向かって伸ばす。
麻生の手から炎が噴き出すと炎が剣の形へと変わっていく。

灼熱の烈剣(レヴァンティン)!!」

そのまま振り下ろした瞬間に巨大な火柱が剣から吹き出し、半魚人の身体を燃やし尽くす。
炎が修まるとそこには灰すら残っていない。
すると、後ろから拍手の音が聞こえる。

「ふむ、星の力を使わずに倒すとはなかなかだな。
 ふむ、信者クラスでは太刀打ちできないと判断した。
 ふむ、お前を倒せるのは私のような幹部クラスか教皇様くらいか。」

男は一人で納得した表情をする。
麻生は灼熱の烈剣(レヴァンティン)を男に向ける。

「お前には聞きたい事が山ほどあるんだ。
 簡単に逃げれると思うなよ。」

「ふむ、私としては貴様と戦いところだが教皇様がそれをお許しにならない。
 ふむ、では貴様の相手は彼らにしてもらおう。」

男は指を鳴らすと最初に麻生が吹き飛ばしたスーツの彼らが起き上がる。
だが、彼らは人の原型を留めていなかった。
皮膚は抉れ、身体中からは蛆が湧いており、その姿は屍人の言葉がぴったりだった。
屍人は麻生に一斉に襲い掛かる。
麻生は舌打ちをすると灼熱の烈剣(レヴァンティン)を地面に突き刺すと、麻生の中心に火柱があがり屍人を燃やし尽くす。
全部燃やした後には男の姿はどこにもなかった。




あの後、周りを探しに回ったが男はどこにもいなかった。
一方通行(アクセラレータ)の方は「樹形図の設計者」(ツリーダイアグラム)残骸(レムナント)を破壊する事が出来たらしい。
隣の病室では白井が入院している。
どうやら美琴や上条も「樹形図の設計者」(ツリーダイアグラム)残骸(レムナント)を破壊する為に動いていたらしい。
麻生は一方通行(アクセラレータ)の病室でリンゴを剥いている。

(あの男、星の力って言っていた。
 あいつも俺について何か知っている感じだった。
 一体あいつは何を知っているんだ。)

リンゴを剥きながら麻生は先日の男の言動について考えていた。

「深刻な顔をしてどうしたのって、ミサカはミサ
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