第54話
[5/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
男は魔道書を開けてながら言う。
ふんぐるい むぐるうなふ くとぅるー るるいえ うがふなぐる ふたぐん
その瞬間、地面に魔方陣が現れるとそこから鋭く尖った銛を持った半魚人が三体現れる。
それを見た麻生はさらに強い頭痛に襲われる。
「ふむ、これは私達の教団のいわば信者みたいなものだ。
ふむ、私は教皇様から手を出してはいけないと言われている。
ふむ、彼らで君の力を測らせてもらおう。」
ふんぐるい むぐるうなふ くとぅるー るるいえ うがふなぐる ふたぐん
男が何かを言った後、半魚人達の頭上に魔方陣が現れるとそこから水が滝のように流れてくる。
それを浴びた半魚人達の身体が一回り大きくなり、肌の鱗や口の牙が鋭くなっていく。
半魚人達は足に力を込めると、地面が軽く抉れ飛ぶくらいの力で麻生に向かって突撃する。
「ッ!?」
麻生は動体視力を最大まで強化して突撃してくる半魚人達の攻撃を紙一重でかわす。
かわされた半魚人達は地面を抉りながら動きを止める。
一体が大きく跳躍すると口から水鉄砲のように麻生に向かって水を噴射する。
それに合わせるように残りの二体の半魚人は銛を構えて麻生に襲いかかる。
麻生は干将・莫耶を創り出し、水鉄砲をかわして半魚人達の銛を受け止める。
(何て力だ!!)
受け止めているが半魚人達の力は凄まじく徐々に押されていく。
このままではまずい、と麻生は手首を反して片方の銛の軌道を逸らし、その勢いのままもう片方の銛を受け流し、隙の出来た胴体に干将・莫耶をクロスさせ斬りつける。
(こいつらは人間じゃない。
遠慮なくやらせてもらう。)
身体を捻りながら勢いよく斬りかかる。
だが、鱗に触れた瞬間、バキン!!という音を立てて干将・莫耶が砕け散った。
「なっ・・・・」
麻生が驚いている隙に後ろから水鉄砲を打ち出した半魚人が麻生の背中に向かって銛を突き出す。
麻生は避けるのは不可能と考え、地面に干渉して自分の足元の地面を盛り上げ、空中に逃げる。
半魚人の銛は盛り上がった地面を軽々と貫く。
(あれほどの貫通力なら空間の壁じゃあ防げない。)
麻生は両手にある折れた干将・莫耶を一瞥して投げ捨てる。
男の方を見ると、手に持っていた本は持っておらず両手をポケットに入れてじっと見つめていた。
どうやら戦う気はないようだ、と麻生は考える。
干将・莫耶をもう一度創り出し、今度は麻生の方から接近する。
半魚人達は一斉に水鉄砲を麻生に向かって打ち出す。
だが、麻生は空間移動を使い半魚人達の後ろに回り込む。
(普通の攻撃が通らないのならもう一段階上の攻撃をするまで。)
その瞬間、干将・莫耶が二メートルくらいまで伸び大きな大剣に変化する。
さっき
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ