第54話
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を離す。
「あれれ?二人ともどうしたの、ってミサカはミサカは疑問を二人に聞いてみる。」
「そろそろ帰ってもいいだろう。
風呂からもあがったんだし俺の役目もここで終わりだ。」
「あの医者に用があってよォ。
あいつがいる所まで行ってくるわ。」
「だったらミサカもついていく、ってミサカはミサカは一人じゃあ退屈だから同行を要求してみる。」
「すぐに戻ってくるから、ここで待ってろ。」
一方通行はそう言って病室から出て行き、麻生もそれに続いて出て行く。
打ち止めは不満そうな顔をしていたが二人は気にせず出て行く。
病室を出た二人は背中を合わせるように別々の道を歩く。
そして、少し歩いたところで麻生は一方通行に言う。
「医者からチョーカー型電極でも貰いに行くのか?」
麻生の言葉に一方通行は足は止まる。
そして振り返らずに言葉を返す。
「そォいうテメェはどこに行くつもりだァ?」
「俺は保険をかけに行くだけだ。
お前がもし失敗してしまっても良いようにな。」
麻生の言葉を聞いた一方通行は小さく舌打ちをする。
「何でもお見通しって訳か。」
「何でもじゃない、ただ今のお前ならきっとそうするだろうと思っただけだ。」
「余計な世話だ。
さっさと帰って寝てろ。」
「そうもいかない。
もし「実験」が再び始まればあいつは俺に助けを求めるかもしれない。
しかも、それは前の「実験」よりも複雑で解決するのは面倒かもしれない。
そんな面倒事が目の前に転がっているのに黙って見過ごさない。
面倒事が起こる前にけりをつける。」
そう言って麻生は再び廊下を歩いていく。
一方通行も医者の所に向かう。
一人は自分の為に、もう一人は守ると誓った者の為に戦いに向かう。
麻生は病院をでると携帯で初春に電話をする。
おそらく外部の組織は学園都市のどこかにいるか、「外」に通じる門の外側のすぐ傍にいるかのどっちかだろう。
それらを全部調べるには時間がかかるし、何より能力時間が足りない。
前に麻生は初春に「実験」の事を調べて貰った時に、初春の情報収集能力が非常に高い事を覚えており、さらに風紀委員というのもあって今起こっている出来事について、詳しい情報を持っている筈だと麻生は考えた。
数コールの後、初春は電話に出る。
「麻生さん、どうしましたか?」
「初春に聞きたい事がある。
今、学園都市内で起こっている事件、「樹形図の設計者」の残骸をめぐって戦いが起こっている
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