暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜ニ人目の双剣使い〜
説明とキリトいじり
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
かったのか、と

「男に抱きつく趣味はない……ユイ」

俺が手を広げるとユイはキリトの首に回していた手をとき、俺に抱きついてきた

「久しぶりだな……ユイ」

ユイは俺の胸に頬をすり寄せる。俺はそんなユイの頭を撫でる

「そういえば、どういうことなの……」

キリトが言葉に詰まったのは俺がにらんだからだ

「空気が読めんのか、お前は……」

「……すまん」

申し訳なさそうな顔をしているキリト

「まあ、いいから先は?」

「いや、SAO内じゃないのに、何でユイを展開できたのかなー、と思って」

「ちょっと待ってくださいね」

俺の胸に顔を預けたままユイは眼をつぶる。そしてしばらくして眼を開けると言った

「ここは、この世界は、<<ソードアート・オンライン>>のサーバーのコピーだと思われます」

「コピー……?」

「はい。基幹プログラム群やグラフィック形式は完全に同一です。わたしがこの姿を再現できていることからも、それは明らかです。ただカーディナル・システムのバージョンが少し古いですね。その上に乗っているゲームコンポーネントはまったく別個のものですが……」

「何でデータが同じなんだ?」

片手でユイを抱えたまま、俺はメニューを呼び出し可視状態にしてユイに見せる。ユイは眼を閉じると言った

「……間違いないですね。これはSAOでにいが使用していたキャラクター・データそのものです。セーブデータそのものです。セーブデータのフォーマットがほぼ同じなので、二つのゲームに共通するスキルの熟練度を上書きしたのでしょう。ヒットポイントとマナポイントは別形式なので引き継がれなかったようです。所持アイテムは……破損してしまっているようですね。このままではエラー検出プログラムにひっかかると思います。アイテムは全て破棄したほうがいいです」

キリトに目配せをし、俺もアイテムを全て捨てた「このスキル熟練度はどうしたもんだろう」

「システム的には問題ありません。プレイ時間と比較すれば不自然ではありますが、人間のGMが直接確認しない限り大丈夫でしょう」

「そ、そうか。ううむ……こりゃもうビーターというよりチーターだよな……」

「まあ、都合がいいんだが……」

「どういうことですか?」

俺の呟きに反応したユイ

「アスナがまだ現実世界に戻って来ていない。で、ここにいるかもしれないっていう情報を手に入れてここに来たってわけだ。……そういえばユイは管理者権限はあるのか?あるんだったらアスナがいるかどうかわかるだろう」

「ごめんなさい……できるのは、リファレンスと広域マップデータへのアクセスくらいです。接触したプレイヤーのステータスなら確認できますが、主データベースには入れな
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ