第三十四話 アインスト造反
[7/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
乗るよ」
「僕もです」
カチーナとラッセルが名乗り出てきた。
「赤はあたしのカラーだしな」
「僕は中尉のパートナーというかサポートですので」
「二人でか」
「駄目かい?」
カチーナはアラドに対して問うてきた。
「あたしじゃ」
「いや、別にそれは」
「むしろ合っているっていうか」
アラドもゼオラもここではマシンのカラーで言っていた。
「中尉が乗れば確かにいい感じですし」
「戦力アップにも」
「だろ?しかしね」
カチーナはここで少し残念な顔を見せてきた。
「これがさっきの戦いにあればね」
「第二次防衛ラインまでいけたかも知れないですね」
「そうだよ。それが残念だよ」
カチーナはそれを言うのであった。
「まあ言っても仕方ないけれどね。どうせ次の戦いはすぐだろうし」
「その通りだ」
それにギリアムが応えてきた。
「では俺はラーズセングリフを使わせてもらおう」
「それをですか」
「じゃあグリーズは」
「私が」
ラーダが名乗り出てきた。
「それで宜しいでしょうか」
「ええ、どうぞ」
「あたし達はもうレイブンがあるし」
タスクとカーラが二人に答えてきた。
「戦力アップになりますしね」
「いいわよね」
「そうか、わかった」
「それじゃあ」
こうして二人も乗り換えることになった。その中でカルヴィナは統夜と三人娘を交えて話をしていた。
「何か私達ってかなり贅沢よね」
「そうですね」
統夜はカルヴィナが何を言いたいのかわかっていた。それで彼女の言葉に頷いていた。
「四機もマシンがあって」
「頼りになるサポーターが三人もいてくれているしね」
「いえいえ、それはお二人のおかげですよ」
「その通りです」
メルアとカティアが二人に応えてきた。
「あたし達は戦えないし」
テニアもそれはわかっていた。
「やっぱりお二人があってこそですよ」
「そうですよ」
「ですからそんな」
「私一人じゃ無理よ」
「ですよね」
しかしそれでも二人は言うのであった。
「やっぱり貴女達がいないと」
「だからこれからも頼むよ」
「何かそう言ってもらえると」
「嬉しいっていうか」
「有り難いっていうか」
三人にとっては心から有り難い言葉であった。
「頑張ります」
「お二人の力になれるように」
「これからも」
「ええ、御願いね」
「是非共ね」
二人もそれに応える。五人の仲は万全であると言えた。少なくともハガネのクルーよりは遥かに円満な関係であると言えたのであった。
そのハガネの面々というかリーとカーディアン家の面々は相変わらずの関係であった。男秋月はそれを見て剣呑な目で妹に囁いてきた。
「なあ」
「どうしたのよ」
「あの船よく動くよな」
それをまず思うのであった。
「あれだけ仲が悪
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ