第八話 発見――ジュエルシード
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「さすが……ロストロギアってところか?」
湖らしき場所から出ている光を見ると、俺の口からはそんな感想が自然と出ていた。
「来たのかい。大地」
「それでも随分不完全で、不安定な状態だけどね」
そんな二人の話を聞きながら、俺もテスタロッサの横に立つ。
ものすごい力を秘めているのは知っていたが、やはり実際に見てみると予想よりもすごいものだった。
前回は力を発動した後と、封印された後しか見ていないもんなぁ……。
「あんたのおか……。あの人は何でこんな物を欲しがるんだろうね?」
わざわざ言葉を言い直すアルフ。
それは、俺が本来なら知らないはずのテスタロッサがジュエルシードを集める”本当の”理由。
母親である、プレシア・テスタロッサに言われたからということ。
「さぁ? でも関係ないよ。私は私にできることをするだけだから……」
その質問に対し、少し悲しそうな顔で答えるテスタロッサ。
「バルディッシュ。起きて」
『yes, sir.』
その言葉と共にバルディッシュが光り出し、空に飛び出る。
『Sealing form.Set up.』
そうして発せられた英語とともに、バルディッシュの形態が斧へと変わる。
やっぱり英語のほうが、何か……本格的という感じがするな……。
『悪かったですね。日本語しか喋れない、和風デバイスで……』
「……俺、何か言ってたか?」
『顔を見れば大体わかりますよ……』
そんな事を言って勢い良く落ち込んでいくセレネ。
「いや、俺が悪かったからとりあえず機嫌直せよ。な? とりあえず、セットアップ頼むぞ」
『……了解しました。マスター』
少し引っかかったようだが、最終的には何時もの調子に戻るセレネ。
何時ものようなバリアジャケットを纏う俺だが、1カ所だけ何時もと違うのは顔を隠せるような”仮面”を付けているということだ。
「封印するよ。大地、アルフ。サポートして」
「へい、へい」
「了解」
それぞれが返事をしてテスタロッサのサポートに徹する。
そして青白い光が発されるとともに、テスタロッサの手にジュエルシードが収まる。
「これで……二つ目……」
そう、テスタロッサが言うとほぼ同時に何時もと同じようなバリアジャケットの高町と、青いチュニックに赤いマントというこの前と同じ格好をした佐倉、そしてついでに動物状態のユーノがやって来る。
まぁ、そう都合よく気づかないなんて事はないよな……。
「あーら、あらあらあら」
二人を(より正確には高町を)見つけると同時にアルフがそんな小馬鹿にしたような声を出す。
それに対し高町はなにか心当たりがあるような、驚いたような声を出す。
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ