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ロストワールド: バカとプリズムとモンスターハンター
孤島
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ここは、緑の豊かな無人島。未知のモンスター達が、地上をのし歩き、雄大な空を飛び交い、大海原を制しているところ。
そんな場所に、別世界からやって来た少女4人が、気絶して倒れていた。
???「・・・・うぅ・・・」
一人目が目を覚ました。上葉みあは呻きながら、クラクラする頭を手で抑える。
みあ「え?ここどこ?・・・・って、れいな。起きてよ」
れいな「んん〜、体じゅうが痛い。それに、ここどこ?」
深山れいなも、みあと同じような質問をした。
???「みあちゃん、れいなちゃん。大丈夫?」
後ろから声がした。振り向くと、春音あいらがいた。
れいな「あいらさん。私達は平気です」
みあ「でも、ここはどこなんだろう?」
同じ疑問が繰り返される。
今見えるのは、大きな滝と、延々と続く緑だけだ。これだけでは、自分らがどこにいるのか分からない。
滝からの水は、そのまま向かいの場所に流れている。
あいら「こっちに行ってみる?」
れいな「だ、大丈夫なんですか?」
みあ「ま、行ってみようよ」
少し歩くと、広い水溜り場があった。そこで水を飲んでいる生き物を見た途端、あいら達は戦慄した。
その生き物はヴェロキラプトルのような二足歩行のトカゲだ。それが五頭いて、十個の目玉がこちらを見ている。まるで、獲物を捕まえようとする目で。
れいな「う、嘘・・・・?」
みあ「おおお落ち着いて、れいな」
あいら「私達が手を出さなければ、向こうも何もしないよ」
あいらとみあは、なんとか落ち着いているものの、れいなは恐怖のあまり小刻みに震えている。
三人は後ずさりして、引き返そうとした。
が、振り向くと、一頭が威嚇するような仕草で道を塞いでいた。
気がつけば周りを囲まれている。
ギャアギャア、ギャア?
れいな「ああ・・・・も、もう、無理ぃ・・・」
とうとうその場に崩れ落ちてしまうれいな。
他の二人も、流石に怖くなってきた。
あいら「い、いや・・・来ないで・・・」
みあ「あ、あっち行きなさい!」
みあが小石を投げたが、鳥竜種ジャギィは襟巻きを広げて威嚇するばかり。
目の前の一頭が、れいなに近づいてきた。獲物として食べる決定をしたのだろう。
れいな「来ないで、来ないでぇ!」
あいら「待って!なら私を殺して!二人は見逃して!」
あいらが勇気を振り絞って、ジャギィの前に出る。
みあ「あいら・・・?」
あいら「みあちゃん、れいなちゃん。今だよ、逃げて」
ジャギィが、鋭い牙の並んだ口を開けた。あいらは覚悟して、目をギュッと閉じる。
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