第三十二話 グレートゼオライマー
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たり前だ」
彼は今度は二人に言葉を返す。
「御前等だけじゃ暴走しかねないからな。それでだ」
「ああ」
「どうするの?」
「四人でかかるぞ」
彼はこう三人に告げた。
「リーダーもか」
「そうだ」
シャニの問いに答える。
「この敵は半端な相手じゃない。四機じゃないと無理だ」
「俺達一機ずつじゃ駄目だってのか」
「それっておかしくない?」
オルガとクロトが劾にこう言い返す。これまで簡単に多くの敵をそれぞれ一機ずつで叩き潰してきた彼等ならではの問いであった。
「いや、この敵は半端じゃない。今のシャニとのやり取りでわかるだろう」
「まあそれはな」
「嫌々だけれどね」
二人もそれは認めるしかなかった。
「だからだ。わかったら」
「四人でかよ」
「仕方ないね」
「うざいけれどな」
三人は苦い顔をしていたがそれに頷くのであった。そうして劾の周りでフォーメーションを組んだ。
「周りの敵には目もくれるな」
劾はまた指示を出す。
「この敵だけを相手にしろ、いいな」
「了解」
「わかったよ」
こうして四人でそのマシンに対する。四対一でやっとという有様であった。
四人が苦戦しているその横では魔装機神とヴァルシオーネが足のないマシンと対峙していた。このマシンも五体のマシンと互角に戦っていた。
「何なんだよ、こいつ!」
マサキが敵の巨大な手裏剣に似た攻撃をかわしながら叫ぶ。
「前見たけれどよ。かなり強いじゃねえかよ」
「当たり前さ」
そのマシンから女の声が聞こえてきた。
「あたしのシルベルヴァントはそいじょそこらのマシンとは違うんだよ」
「シルベルヴァント」
ヤンロンはその名前に反応を見せた。
「それが御前のマシンの名前か」
「そうさ。あたしは四天王の一人アギーハ」
そのうえで名乗ってきた。
「覚えておくんだね。隣にいるのはあたしの彼氏さ」
「彼氏だって!?」
「そうさ」
今度はリューネの声に応えた。
「シカログっていうのさ。前にも話したね」
「そういえばそうだったっけ」
ミオの記憶はこの辺りはあやふやだった。
「そうだったような気がするけれど」
「じゃあ覚えておくんだね」
アギーハは笑ってこう言ってきた。
「あたしの渋い彼氏さ。乗っているのはドルーキン」
また彼等に教えるのだった。
「このシルベルヴァントと一緒にね。覚悟しな!」
「くっ、このマシン」
テュッティはグングニルで敵の攻撃を受けながら仲間達に告げる。
「かなり手強いわ。皆でかからないと」
「ちっ、折角足止めに来たってのによ」
マサキは彼女のその言葉に歯噛みする。
「それができねえのかよ。おいブンドルの旦那!」
そのうえでブンドルに声をかける。
「あんた達だけで頼む。いいか!」
「任せておくのだ」
ブン
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