第三十二話 グレートゼオライマー
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の烈メイオウ攻撃により壊滅的なダメージを受けてしまった。
そこにあるのは残骸達ばかりであった。僅か一撃により。それにより勝負は決まってしまった。
「ちっ、何てことだい!」
アギーハは壊滅した己の軍を見て歯噛みした。
「これじゃあアクシズ攻略も何にもありゃしないよ!」
「それでアギーハ」
ここでメキボスがそのアギーハに声をかけてきた。
「どうするんだ?こっちももう数がないんだがな」
「仕方ないね」
今の言葉が全てを表わしていた。
「撤退するしかね。作戦は失敗だ」
「馬鹿を言え!」
ヴィガジがそれに反対する。
「まだ戦える!それでどうして撤退だ!」
「おいおい、無茶言うな」
しかしメキボスはそれを制止する。
「後方の軍が壊滅だぞ。それでどうやって戦うんだ」
「くっ・・・・・・」
「わかったな。ここは諦めろ」
そうヴィガジに告げる。
「全軍撤退だ」
「止むを得ないというのか」
「ああ。じゃあ全軍撤退だ」
「わかったよ」
「・・・・・・・・・」
アギーハとシカログもそれに応える。メキボスはそれを受けて今度はヴィガジに顔を向けた。
「それでいいな」
「フン」
そしてヴィガジも渋々ながらそれに頷いた。
「では決まりだ。撤退だ」
メキボスの言葉と共にインスペクターの軍勢は撤退していく。こうしてロンド=ベルはアクシズでの連戦を凌ぎ見事守りきったのであった。
「危ないところだったね」
シンジが戦いが終わったのを見て言った。
「あの後ろから来た軍がそのまま来ていたら危なかったよ」
「そやな」
それにトウジが頷く。
「マサトはんが来てなかったら危なかったで」
「そうだね。あと少しでだったよ」
「そやけどな。ただ」
ここでトウジは言う。
「あのグレートゼオライマーの凄さはな」
「凄いなんてものじゃないよ」
シンジもそれには言葉がなかった。
「あの強さはね」
「強いっていうかね」
アスカも話に入ってきた。
「何ていうのかしら。圧倒的じゃない」
「御前ギレン総帥みたいなこと言うな」
「何て言ったらいいかわからないのよ」
アスカもそうした意味ではシンジと同じであった。
「あれだけ凄いと」
「ネオ=グランゾンみたいだったね」
「いや、あそこまではいかんやろ」
トウジは流石にそれは否定する。
「あれはまた圧倒的や」
「マスターガンダム」
レイがポツリと呟く。
「あの方の様に凛々しく素敵な」
「あれはまた常識無視してるし」
やはりアスカはすぐにマスターアジアを否定しにかかってきた。
「とにかく。桁外れに強いのは事実ね」
「そうだよね。凄い力が参加したのは事実だね」
シンジの言葉が一番妥当と言えた。
「これでまた困難を乗り越える力が加わったんだ」
「それは君達もよ」
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