第53話
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俺はまだ比較的に聞いている方だと思うんだが、っと麻生は密かに思ったが口に出すとまた面倒な事になりかねないので黙っておく。
すると、愛穂は壁から背中を離して言った。
「お二人さんに伝言じゃん。
ちょっくらお姉さんは警備員の仕事に行ってくるから仲良く待っているように。
いい子にしてたらお土産持ってきてやろうじゃん。」
「はーい、ってミサカはミサカは必殺バタ足攻撃で大量のお湯をぶちまけつつ答えてみたり。」
こンのクソガキがァァああ!!、という叫び声に背中を向けて、愛穂は足元に置いてある大型のスポーツバッグの紐を肩にかける。
「行くのか。」
愛穂の顔を麻生はじっと見つめる。
「麻生はあの子達の面倒を見てあげて。
一応、大丈夫だと思うけど念には念をじゃん。」
「・・・・・分かった。
これを渡しておく。」
麻生はポケットからお守りを取り出すと愛穂に手渡す。
見た目はどこの神社で手に入りそうな安全祈願、と書かれたお守りだ。
「もし愛穂に危険が及ぶならそのお守りが守ってくれる。
それが反応したら俺にも何かあったて分かるからすぐに駆け付ける。」
愛穂はそう言うオカルト的な事はあまり信じていないが、麻生からの贈り物なのでありがたく受け取る。
「それじゃあ、行ってくるじゃん。」
「ああ、気をつけてな。」
そう言って愛穂は病院を後にした。
いつの間にかお風呂場から騒ぎ声が聞こえなくなっていた。
「クソったれが、ヒザ上までしかお湯が残ってねェぞ。」
「もはやバタ足すらできないかも、ってミサカはミサカはそれでも工夫次第で何とかならないかと首をひねってみたり。」
どうやら騒ぎ過ぎたみたいでお湯が無くなり停戦協定を結んだようだ。
麻生はため息を吐いてお風呂場にいる二人に話しかける。
「おい、お湯が無くて困っているのか?」
「あァ?そォだけどォよ。
それがどうかしたのか?」
「いや、お湯くらい俺が用意してやるよ。」
麻生は壁を伝ってお風呂場の広さを調べ、湯船の広さも調べる。
お湯の温度を頭に浮かべて指をパチン、と鳴らす。
すると、二人の頭上に大きなお湯の塊が出現して落下してくる。
「おお!!凄い凄い!!どうやったの、ってミサカはミサカは見た事のない現象に驚きながらも聞いてみたり。」
「ったく、相変わらずバケモノな能力だな。」
二人は頭からお湯を被ったが怒る事はなく、打ち止めは突然の出来事に驚きながらも楽しみ、一方通行は少し呆れながら言った。
「でも良かった、お湯を無駄遣いしている事がヨミカワに知られたら怒られると思っていたもん、ってミサカはミサカはそ
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