第三十一話 アクシズの攻防
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いけれどね」
ユウナはまずはそれに安心した。
「何かあったらまずいでは済まないからね」
「そうですな」
「じゃあカガリは次はお休みかな」
「いえ、それが」
トダカの顔が暗くなる。
「スカイグラスパーに乗って出られると」
「元気だねえ」
ユウナはそれを聞いて半分呆れた声になっていた。
「あれだけのダメージを受けて」
「どうされますか?」
「言っても聞かないだろう?」
諦めた声になった。
「だったら仕方ないさ。好きなようにやらせるさ」
「左様ですか」
「うん。それじゃあスカイグラスパーの用意はできているね」
「はい」
今度はキサカが答える。
「既にもう」
「それじゃあそれに乗ってもらおうか」
「はい、それでは」
キサカはユウナのその言葉に頷いた。
「そのように」
「じゃあ次の戦いは」
「それがもう来ているんですよ」
アズラエルが言ってきた。
「何か同じ敵が」
「同じ敵ってまさか」
ユウナはアズラエルの今の言葉を聞いて慌ててモニターを見る。
「さっきの敵が引き返してきた!?」
「いえ、どうやら」
キサカがそれに応えて言う。
「今度の敵はインスペクターのようです」
「そうなの。何か忙しいねえ」
「どうされますか、ユウナ様」
「敵の到着まであと二時間です」
「二時間なのか」
ユウナはトダカの言葉で考える顔になった。
「それだけあれば食事の時間はあるね」
「食事ですか」
「皆の気力を回復させておこう」
彼はそれを考えていたのだ。
「そうして気力を回復させてね。次の戦いに挑むとしよう」
「それはいいことですね」
アズラエルがそれに同意して頷く。
「今の戦いもかなり激しかったですしその間に気力を回復させておけば」
「そういうことです。じゃあすぐにね」
そうしてキサカに命じる。
「携帯食を出して」
「わかりました。それでは」
「それを食べ終わったらすぐに戦闘用意」
ユウナはこうも言う。
「それでいいね」
「はい、それでは」
「すぐに食事の用意を」
「何分慌ただしくなるけれどそれは勘弁して欲しいね」
ユウナはそこも気遣っていた。
「悪いけれどね」
「それではすぐに食事を」
「うん」
こうして戦いは一旦終わり食事に入る。そうして次の戦いに向かうのであった。
第三十一話完
2007・12・20
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