大体の経緯
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た1日しか予備日をくれなくて、おもいっきり休みたかった僕は、日帰りで事を済ませようとしたんだ。
そう、いつもよりかなり早く寝て、いつもより早く起きる。
それだけのことのはずだったんだ。
目が覚めると、そこは、ほこりっぽい物置のような部屋でした。
あれ、おかしいな。寝ぼけてるのかな?
昨夜から朝にかけての記憶が曖昧だ。そういえば、夢も見ずにぐっすり寝てたっけ?
で、やっぱりここどこ?
外に出よう。余りに狭く、ものがごたごたと置いてあったため、這って出て来た。
内鍵を外し、扉を開ける。
「What?」
目の前には廊下。但し、西洋風。思わず、英語が出てしまったよ。
気配がする。上に3人。寝ているので放置。
廊下に出て、今まで居たのはやはり物置で、外に立派な鍵が一つ。
〈攫われた? 素人に? 有り得ん。〉
だが、有り得ないことはまだ続く。
廊下を進むと、洗面所が右手に。通り過ぎようとしたその時、気がついた。
見知らぬ顔が、自分と同じ行動をしているな、なんて。
寝癖なのかくせ毛なのか分かりようも無いが、もじゃもじゃの黒髪、緑色の眼。
視界が歪んでいるのは、眼が悪いせいか。ちょっと集中力を上げると、僅かに視界は鮮明に変わる。
何より、視界が低すぎる。
〈それとも、巨人の家に来てしまったのか。いや、ないな。西洋人とはいえ、これは子どもの顔だ。〉
あーー、誰でしょう。僕ですね、分かります。
解印を結んでも、変化の無い姿。
やっと諦めがついた頃、上から人が下りてくる。上で寝ていた人物だ。一般人っぽいので、警戒しつつも観察することにした。
「ーーーー!! そこでなにしてるの! 無駄に早起きするなら、さっさと朝食の準備しなさい!」
ヒステリー? いや素だろうか?
縦に長い夫人が言った言葉を反芻した。
あれ、朝食僕が作るの?
前途多難は始まったばかり。
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