最終話 平凡な日常をいつまでも………
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しら………こんなんだったら桐谷君かはやてちゃん呼んでおくべきだったわ………」
「はい………」
俺に本当に出来る事無いのか?
「………まあ好都合か。私の後任なんて零治君しか任せられないし」
駄目だ………もうこうなったら………
「会長………」
「ひゃい!?」
「?大丈夫ですか?」
「う、うん大丈夫だけどいきなりどうしたの?」
「実は………」
そう言って俺は加奈との出来事を仮名で簡潔に説明をした。
「なるほどねぇ………」
「相談されたけどどうすれば良いか分からないし、それでいて気まずいままっていうのも嫌なので………」
「う〜ん………」
先輩ならこういった相談も受けてそうだし、良い答えを出してくれると思ったけど………
「私から言えることは1つ、ほっときなさい」
「えっ!?でも………」
「確かに相手の女の子は辛いでしょうね。だけど女の子って男の子が思っているより強いのよ」
「ですが………」
「ここで男の子が優しくしちゃったら未練が残っちゃって吹っ切れなくなるわよ」
「………」
「零治君、優しすぎるのは逆に非情な事になるの。覚えておきなさい」
………桐谷と同じ事を言われたな。
「さあ、私の用は終わり!!もう遅いから気をつけて帰りなさい」
そう言われ、俺は渋々帰路についた………
「ただいま〜」
夕方6時ちょっと前。
時間的にはまだ陽が残っていても良い気がするが、すっかり暗くなってしまっている。
そんな事を思いながら家に着いたが、部屋の中が暗い。
「あれ?誰もいないのか?星?ライ?夜美?フェリア?キャロ?アギト?優理?」
全員の名前を呼ぶが反応が無い。
「どこいったんだ………?」
そう思い、カバンから携帯を取り出すと一通のメールと着信履歴があった。
「あちゃあ、連絡入ってるじゃん」
そう呟き、取り敢えず先にメールを開いた。
差出人は星だ。
『レイ、突然で済みません、私とライ、夜美は有栖家を出ます。いつまでもお世話になってる訳にはいきませんから。レイは私達の事は気にせず、加奈と幸せになってください………今までありがとうございました』
「は?」
俺は暫くメールの意味が分からなかった。
俺と加奈が?
星達が出ていく?
ブーブーブー!
携帯が震え、慌てて出る。
電話の相手はフェリアみたいだ。
『やっと出たか!!零治、大変だ!!星達が………』
「ああ、今メールを見た!!どこに行ったか知らないか!?」
『私も桐谷の家に寄っていたので帰るのが遅かったからな………キャロは友達と、ア
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