最終話 平凡な日常をいつまでも………
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ないよ加奈………」
そう言った俺の後ろには涙を目に一杯溜めた加奈がいた………
「何でよ………何で!!」
「俺はやっぱりあの3人じゃないと駄目なんだ俺は………」
「私はずっと兄さんの事を思ってきたのに………!!」
「ごめん………」
「転生の時だって兄さんを追ってきたのに………!!」
「ごめん………」
「私は、私は………兄さんの事がどうしても好きなの、変になりそうなのよ………」
「加奈………」
フラフラになりながら零治に近づく加奈。
その姿はいつもの加奈じゃなく、とても弱々しい………
「兄さん………」
そのままキスをしようとする加奈。
俺は近づいてくる加奈の肩を手で抑え、止めた。
「なんで………なんでよ!?私じゃ駄目なの!?私、頑張って兄さんの好きな女になるわ!!性格だってもっと良くなってみせるし、星達よりも兄さんに尽くすわ、だから………」
「加奈!!」
混乱している加奈に大声で怒鳴る零治。
「俺はあの3人が好きなんだ。いつも気が利いて、怒るとマジで恐いけどお化けが大の苦手な星。無邪気でいつまでも子供っぽいけどいつも楽しませてくれるライ。基本冷静だけど、少し口下手で、2人っきりになると途端に緊張して慌てたりする夜美。加奈はこの3人には成れない。なって欲しくも無いし、なってくれた所で嬉しくない」
そう、加奈とあの3人は違う。真似したところで所詮真似だ。
そんな加奈になって欲しくない。
「兄さん………」
「加奈、俺はお前のしっかりしてて、自分にちゃんと芯があって、気高い所が好きだ。だけど俺はそれ以上にあの3人の事が好きなんだよ………」
「兄さん………でも!!」
「加奈、俺は佐藤孝介じゃない、有栖零治なんだ。昔の俺とは似ているが違う。俺も随分と変わったんだ」
そう言って加奈を抱きしめる零治。
「俺を好きで居てくれてありがとう。これからは俺以上の男を見つけて、俺を羨ましくさせるほど幸せになってくれ」
そう言って離れた。
「兄さん………」
「それが兄として妹に思う事さ」
そう言ってグラスに入ってる酒を全て飲み、その場を離れた………
次の日………
「頭痛ぇ………」
朝早く、地球に戻った俺達は直ぐに学校へ登校。
ただ、イクス(これからはリンスと呼ぶらしい)とチビッ子とギアーズ姉妹はスカさんのアジトにいる。
リンスは身体の検査の為だが、チビッ子とギアーズ姉妹は何だかスカさんが作りたいものがあるから協力してもらうとか何とか………
本当は休んで手伝いたい所だけど、流石に1日無断欠席した後にまた欠席なんて事になっ
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