始まり
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しな、あくどい真似はしませんよっ、と……」
言いながらエギルは猪首をのばし、俺の提示したトレードウインドウを覗き込んだ
「おいおい、S級のレアアイテムじゃねえか。<<ラグー・ラビットの肉>>か、俺も現物を見るのは初めてだぜ……。キリト、リン、おめえら別に金には困ってねえんだろ?自分で食おうとはおもわんのか?」
「思ったが、練度が足りないんでな」
「同じく思ったが……こんなアイテムを扱えるほど料理スキルを上げてる奴なんてそうそう……」
「キリト君、リン君」
とそこで後ろからキリトは女の声で話しかけられた。キリトは左肩に触れたままの相手の手を素早く掴むと、振り向きざまに「シェフ捕獲」と言った
「よお、アスナ久しぶりだな」
と軽く手を上げて挨拶をする「貴様!!」とかいう言葉が後ろから聞こえるが気にしないでおこう
「久しぶりね、リン君」
「珍しいな、アスナ。こんなゴミ溜めに顔を出すなんて」
「だな、スキンヘッドのいかついオッサン一人の店によくきたな」
二人がかりで毒を吐かれエギルの顔がピクピクと引きつる。がエギルはアスナに声をかけられると顔をだらしなく緩ませる……現金なやつである
「えっとシェフがどうこうって何?」
「あ、そうだった。お前いま、料理スキルの熟練度どのへん?」
「聞いて驚きなさい、先週に<<完全習得>>したわ」
「「なぬっ!」」
俺とキリトが同時に驚く。……顔から察するにキリトは(アホか?)とでも思ってるんだろな……
「ふふっ、リン君が驚くところ初めてみたな」
…しまった。俺のポーカーフェイスが崩れていたみたいだ
「……その腕を見込んで頼みがある」
キリトがアスナを手招きしている。アスナが覗き込んでしばらくすると目を丸くして
「うわっ!!こ……これ、S級食材!?」
「取引だ。こいつを料理してくれたら一口食わせてやる」
言い終わらないうちにアスナはキリトの胸ぐらを掴み、そのまま顔を数センチの距離までぐいと寄せると(羨ましい… by作者)
「は・ん・ぶ・ん」
「……俺も食うからなアスナ」
存在を消されていたようなので言うと
「じゃあ三分の一ね……いい?」
アスナの方が身長が低いため自然と上目遣いになる。上目遣いをアスナのような美少女がやると……
「わ……わかった」
「あ……ああ」
破壊力満点ですね。OKするいがいの選択肢がない
「悪いな、そんな訳で取引は中止だ」
と振り向き、エギルに言った
「いや、それはいいけどよ……。なあ、俺達ダチだよな?な?俺にも味見くらい……」
「感想文を八百字以内で書いてきてやるよ」
とキリト
「壁に食わせる高級料理があると思うか?いや、ない」
と俺
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