始まり
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解除または分解または破壊の試み…以上のいずれかの条件によって脳破壊シークエンスが実行される。この条件は、すでに外部世界では当局およびマスコミを通して告知されている。ちなみに現時点で、プレイヤーの家族友人等が警告を無視してナーヴィギアの強制除装を試みあ例が少なからずあり、その結果……残念ながら、すでに二百十三名のプレイヤーが、アインクラッド及び現実世界からも永久退場している」
親が海外にいて良かったと思った。もし親がいたのなら間違いなく外そうとしていたからな、と場違いにも安堵してしまった
「諸君が、向こう側に置いてきた肉体の心配をする必要はない。現在、あらゆるテレビ、ラジオ、ネットメディアはこの状況を、多数の死者が出ていることも含め、繰り返し報道している。諸君のナーヴィギアが強引に除装される危険はすでに低くなっていると言ってよかろう。今後、諸君の現実の体は、ナーヴィギアを装着したまま二時間の回線切断猶予時間のうちに病院その他の施設へと搬送され、厳重な介護態勢のもとに置かれるはずだ。諸君には、安心して……ゲーム攻略に励んでほしい。しかし、充分に留意してもらいたい。諸君にとって、<<ソードアート・オンライン>>は、すでにただのゲームではない。もう一つの現実と言うべき存在だ。……今後、ゲームにおいて、あらゆる蘇生手段は機能しない。ヒットポイントがゼロになった瞬間、諸君のアバターは永久に消滅し、同時に…諸君らの脳は、ナーヴィギアによって破壊される。諸君らがこのゲームから解放される条件は、だった一つ。先に述べたとおり、アインクラッド最上部、第百層まで辿り着き、そこに待つ最終ボスを倒してゲームをクリアすればよい。その瞬間、生き残ったプレイヤー全員が安全にログアウトされることを保証しよう。それでは、最後に、諸君にとってこの世界が唯一の現実であるという証拠を見せよう。諸君のアイテムストレージに、私からのプレゼントが用意してある。確認してくれ給え」それを聞き俺を含む全てのプレイヤーはメニューを開いていた。そして入っていたアイテムは<<手鏡>>…頭の上にハテナマークを浮かべていると、突然全てのプレイヤーを白い光が包み込みそして……
「あの時は本当に驚いたよな」
「あの時っていつだよ」
「<<手鏡>>を見た瞬間だよ。鏡をみたら現実の顔だぜ?」
「あー…あの時か…いきなり隣にいたクラインの顔が不細工になってびっくりしたよ」
「確かにいきなりあの顔はな」
「ひでーな」
「事実じゃねーかっ!?」
何気なく周囲を索敵するとモンスターがひっかかったので警戒をした
「あそこだ…」
「<ラグー・ラビット>だ……」
「<ラグー・ラビットの肉>…」
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