第3章 襲撃
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のだまになってその体からこの青い宝石が出てきたんだ。触れたら粉々になっちゃったけど………」
「ワシの国民!?あれか!!しかし一体何故………?」
近寄って抱き上げながらそう言うレオ。
「それもそうでござるが、拙者はあの青い宝石が気になるでござるよ。拙者も最近魔物を倒した時にその青い宝石が出てきたでござるよ。その宝石が何を意味しているのか分からんでござるが………」
「因みにその青い宝石が出てきた魔物と何体戦ったんだ?俺が初めて戦った魔物には青い宝石は無かったから………」
「拙者とお館様がそれぞれ2体を倒したでござるよ。見たことが無い獰猛な魔物で結構手こずったでござる」
「そうなんだ………」
「ユキカゼ」
そんな時、屋上にやって来た人影が2人。
1人はゴドウィン、もう1人は恐らく………
「ダルキアン卿………」
「分かるでござるか?」
「ああ、楽にしてるが雰囲気で分かる。今の俺じゃ多分相手にならない」
それほど、実力の差を感じた。
「お前何やってるんだ?セクハラか………?」
「おっさん、流石にそれは無いだろ………どう見ても調子が悪そうだろ?」
「いつもの調子に乗っ言動が無い………本当に調子が悪そうだな」
「ああ、でもユキカゼの柔らかい太もも枕のおかげで結構楽に………」
ドン!!
地面に斧が突き刺さった。
「閣下………?」
「………それで、何故ワシの国民が魔物に変化していたのだ?」
「それは………」
「拙者達にも分かってないのでござるよ」
レオの質問にユキカゼでは無く、ダルキアン卿が答えた。
「ただ分かっているのは強い魔物にはどうやらその青い宝石が出てくるみたいで、それ以外は普通にフロニャ力が弱い場所で生息する魔物でござる」
「うん?じゃあ俺が襲われた爪が異様に長い魔物は何なんだ?」
「………詳しくは分からないでござるが恐らく、あの青い宝石の力を浴びてああいう姿になったのだと思うでござる」
「それは………」
「そう、早くあの宝石が何なのかを突き止めてどうにかしないと国民の皆が魔物になってしまうでござるよ………」
「そ、そんな………」
「閣下!!」
崩れそうになったレオを慌ててゴドウィンが受け止めた。
「だが何故、フロニャ力が特に強いこの砦に夜襲などしたのでござるか………普通なら知能と呼べるものが殆ど無い魔物が何故………」
「ああ、それに魔物が言ってたぞ神剣を探してるらしい」
「神剣………でござるか?」
「どういう意味なのでしょうか、お師匠様………?」
「………分からんでござる。だけど目的が神剣であるのなら拙者達が帰ってきたのは正解だったでござるな」
「そうですね」
そんな事を話している内に俺のだ頭痛も治まってきたみたいだ。
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