第3章 襲撃
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いるお館様の代わりに見に来れば魔物じゃなくて貴殿がいて、しかも早々に頭を押さえて気を失ったのでござるから………」
「そうか………」
しかし今回の記憶は何だったんだろう………
今までとは違い、その光景も思い出せず、ただ2人の会話を聞いただけ。
「気分はどうでござるか………?」
「………済まない、もう少しこのままで良いか?魔力強化で戦って体がだるいうえ、まだ頭痛が………」
「ふふ、構わんでござるよ。もしかしてお主があの飯綱使いなのでござるか?」
「飯綱使い?まあ確かに俺は飯綱を使ってるけど………」
そう言って腰についている飯綱を渡す。
「おお!これは確かに飯綱!!前にお館様が対魔物戦に良ければと思い、送ったのはよかったのでござるが、その刀持ち主を選ぶうえ、ガレットでは刀を使う御仁がいなかったと後で気がついて、しまったと後悔してたのでござるよ」
「そうか、あんたのお館様がダルキアン卿か………良い刀だよこれ」
「そう言ってもらえて拙者も嬉しいでござるよ。私はユキカゼ・パネトーネと言うでござるよ」
「俺はレイジ、記憶喪失の居候だ、よろしく頼む」
「こちらこそよろしくでござる」
そう言うと互いに笑顔になる。
(なんだろう、ユキカゼと一緒にいると何故かとても落ち着く………)
そう思い、目を瞑ろうとしたその時、
「………何をしているのだ?」
ドスの効いたレオの声が聞こえてきた………
「貴様………ワシが急いで来たのに、巨乳の女に膝枕してもらって良い身分だな………」
「いや、その………これには色々深い訳がありまして………」
「言い訳など要らん!覚悟せよ!!」
と手を鳴らしながらゆっくり近づいてくるレオ。
逃げたくても体がすごく重くて動けない。
「ほぅ、逃げぬとは覚悟を決めたようじゃの………」
「いやいや!!魔力の使用とさっきの頭痛の影響で体が動かねえんだよ!!それにこのままだとユキカゼにも影響があるだろ!!」
「知らん!!心配して急いで来たのに貴様と言う奴は………ユキカゼ?」
「お久し振りでござるレオ閣下」
そんないつも通りのユキカゼの挨拶に毒気を抜かれたのか、困った顔をするレオ。
「………まあダルキアン卿がいたのだ、貴殿が居てもおかしくは無いと思ったが、ここで何をしておる?」
「拙者もみんなと同じでござる。姫様を助けにお館様と一緒に来たのでござるが、途中魔物の気配を感じその場へ来てみればそこにレイジ殿が立っていたので話を聞こうと思い、近寄ったらいきなり頭を抑えて倒れたのでござる」
「倒れた?いやそれよりあのバケモノを一人で倒したのか!?」
「バケモノじゃない、あれはお前の国の国民だ。最後の一撃が通った後、あのバケモノはけも
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