第3章 襲撃
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て………」
そんな飯綱を見つめ、思いついたレイジは、顔を斬られ、悶えているバケモノに向かっていく。
「クッ!?」
痛む顔を抑えながらの攻撃は今のレイジに当たるはずも無く、大きく外れて地面をえぐった。
「これで止めだ!!魔王炎撃波!!」
左から右に薙ぎ払う様に炎の刀はバケモノを斬り裂いた。
これは以前思い出した記憶の中のレイジが使っていた剣技。
炎なんて出せない今の状況では使えないと思っていたけど………
「上手くいったな………」
「アアアアアアアアア!!!!マサカヨンホンノシンケンヲマエニシテ!!!」
斬り口から燃え上がる炎はバケモノを飲み込んでいく。
「ツギコソハ………ツギコソハ!!!」
その言葉を最後に残し、バケモノは小さくなっていく。
「きゅ………」
そして最後には猫耳のけものだまになったのだった。
「また………あの森の時にあったあの2人と同じ………ん?」
そんな事を思っているとその側に何やら丸い物が落ちていた。
「これは………青い宝石?」
しかしそれを持ち上げた時、その宝石はバラバラに砕けてしまった。
「もしかしてこれのせいであんな姿に………?」
そんなことを思っていると………
「確かこの辺りで魔物の気配を感じたのでござるが………」
と呟きながら下から上がってきた人影が。
大きな胸を揺らした金髪の忍装束の女性。
「君は………」
と誰だと聞こうと思ったとき、大きな頭痛がレイジを襲った。
(ぐあっ!?………なんでいきなり………)
「うん?あっ!?お主大丈夫でござるか!?」
その女性は直ぐに寄って支えてくれたが痛みが引かない。
(くそっ、大きな胸が当たってるのに感触が分からねえや………)
そんな事を思いながら、レイジは意識を失った………
『ねえ、あなたは何を思って生きてきたの?』
『何だいきなり………』
『いえ………只ね私と似たような境遇で何でそんな風に生きてこれたのかなって………』
誰だ………
『俺は同じって言っても決して一人じゃ無かったからな、親友もいて、相棒もいて………』
『でもあなたは強いわ、特に心が。そんなあなたに私もレイジも………』
俺も………?
「うっ………」
何なんだ今の記憶は………
だけど妙に懐かしかった。
「だ、大丈夫でござるか………?」
意識がハッキリし、視界も鮮明になると目の前にはさっきの巨乳の女性の顔が。
………半分は胸だけど。
頭の感触も柔らかい。
これってもしかして膝枕………?
「いやぁ、いきなりビックリしたでござるよ。魔物の気配がして戦って
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