第3章 襲撃
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危険なのは変わらない。
今のレオは武器どころか鎧も着ていないのだ。
俺はあの白いロングコートだけと相変わらずの軽装。
レオを庇ってあの突きを食らったら一発で御陀仏かもしれない。
「ああ、大丈夫だ。それよりフロニャルドにはあんなバケモノがいるのか!?」
「ワシもあんなバケモノを見るのは初めてだ、一体何故神剣を狙って………」
「シンケンハドコニアル!!!」
再び俺達に向かって向かってくるバケモノ。
「レオ、取り敢えずそれは後回しだ!!今すぐ下に降りて応援を頼む!!それまで俺がここで食い止める!!」
「しかし一人では!!」
「今のお前がいても邪魔なだけだ!!せめて武装してから来い!!」
「くっ………分かった、しかし死ぬなよ!!」
「モチ!!」
その俺の返事と共に、再び相手の爪が俺を襲う。
「同じ攻撃なんて!!」
それを回転しながら受け流し、その腕に飯綱を叩き込んだ。
「グオッ!?」
多少ダメージを与えられたのか、思わず仰け反るバケモノ。
「まだ!!」
全身を魔力強化し、突撃する。
顔面に飛び上がり、回し蹴り、鞘で地面に向かって叩きつけ、最後に刀で叩き斬る。
しかし最後の刀は倒れながらも爪で弾き返し、叩き斬る事は出来なかった。
「オノレ………」
「まだ!!」
着地した瞬間、即座にバケモノに向かっていく。
「チョウシニ………ノルナ!!」
爪を使って払う様に俺に攻撃してくるバケモノ。
一撃でも受けたら致命傷になりそうな一撃だが、その動きはビスコッティにいた騎士団長やガウルみたいに速くない。
それに単調な分読みやすい。
「遅い!!」
それをジャンプして避け、そのまま抜刀の構えで向かう。
「サケルノハワカッテイタ!!」
しかしその動きを読んでいたバケモノは口を開け、大きな炎を放ってきた。
「そんなの有りか!?」
ジャンプして向かっていたため、身動き出来ず、大きな炎を吐き出そうとしているバケモノに向かっていくしかないレイジ。
「こなくそ!!こうなったらそれごと叩き斬ってやる!!」
覚悟を決めたレイジは刀を握る手に力が宿る。
「モエツキロ!!」
「葬刃!!」
今、レイジが使える最速にして最強の抜刀術。
稲妻の様な速さの斬撃は、相手の放った炎とぶつかり………
「ナニ!?」
「斬り裂け!!」
そのまま相手ごと斬り裂いた。
「グアアアアアアアア!!!」
「よっしゃ!!出来た!!出来たぁあああああ!!って熱!?」
やれた自分に思わず絶叫してしまったレイジ。しかしそれを覚ますように刀が炎を灯すしている事に気がついた。
「何だ?飯綱が燃えているように熱いんだけど………もしかし
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