プロローグ一
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彼等の特徴は多くの参加国である。だがそれはかえって弱点ともなっていた。強力なリーダーシップを取る存在がいないのである。
日米中露四ヶ国がそのリーダーである。だがそのリーダー間での衝突がことあるごとに起こるのだ。しかもそれに他の参加国も加わる。とにかく話が進みにくかった。
これは利権争いもあった。彼等は決して一枚板ではなくそれが為に欧州に対して確固たる行動がとれなかった。
それはブラウベルクもよく認識していた。彼は行った。
「船頭多くして船進まずとは彼等のことを言うのだな」
と。わざわざ中国の諺を持ち出したのは彼一流の皮肉に富んだ言葉であった。
だがその力の差は変わりがなかった。彼もシンガポール条約は何とかしたかったがどうにもならなかった。どうにかする為には戦争でもするしかない。しかしそれは出来ない。
戦争になれば流石に彼等も団結する。そうなればこちらが負ける。彼は欧州の勢力を確立させることにした。
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