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SAOもう一人の聖騎士
追想〜審判の騎士対笑う棺桶〜
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を後ろに引くだけでかわした。

「手前ぇの手の内なんぞお見通しだ変態!」

俺が使う二つの短剣<イービル・クロス>と<クリス・クロス>の武器としてのカテゴリは大型短剣。PoHの使う<友切包丁>(メイト・チョッパー)と同じだ。なので俺はPoHがどのスキルを使うかを予測していた。

「・・・・・・・・ほう、そいつはどうかな?」

どっ・・・・・・・・と言う鈍い音。見ると、銀色に輝く友切包丁が俺の脇腹を抉っていた。ぐんと減って行くHP、力が抜け、ばたりと倒れる体。だが・・・・・・・・

「そうお前の思い通りに事が進むと思うなよ!この悪趣味ラッパーが!」

背中の背筋を使ったジャックナイフ起動で跳ね起き、捨て身の覚悟でソードスキルを放つ。滅殺剣十二連続技、<ヘブンリィ・バンデシネ>。右の短剣を順手に、左の短剣を逆手に構え不規則な軌道を描く。左の斬り上げが、右の斬り下ろしが、PoHを引き裂き、吹き飛ばす!

「ぐあぁぁぁぁ!」

普段からは考えられない声色で叫び、ごろごろと転がって行くPoH。俺の足元に、ぼとぼとと何かが落下した。・・・・・・・・それは、PoHの左手と右足だった。

「許さねぇ・・・・・・・・!俺にここまでの屈辱を味あわせてくれやがって・・・・・・・・!殺す!絶対に殺すぞ!お前の仲間を皆殺しにした後、その血の海で転がして殺してやるからな!」

鬼気迫る表情でひとしきり叫んでから、ぼそぼそと聞き取りづらい声で何処かに転移する。見ると、キリトもあの骸骨剣士を撃退したようだ。他のラフコフメンバーも撤退したらしい。・・・・・・・そこまで聞いて、俺の意識は闇に落ちた。

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