スーパーロボット大戦OGs
0099話
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リアにいたっては再会するという約束を破って俺はここにいるのだ。
特に小さい時から俺と付き合いのあるエクサランスチームは、俺が裏切り者に見えているだろう。
そんな俺の親友と言えば、すなわち……
「アクセル、貴男……」
思わず口に出したレモンだが、すぐに首を振って俺に抱きついてくる。
「死ぬ時は一緒に……または一緒に生きる道を選びましょう。私はアクセルについていくわ。どこまでも。例え貴男が修羅の道を進もうとも」
「……物好きな奴だな」
「そうね。でも、そんな物好きくらいしかアクセルと共に在ろうとは思わないでしょう? なら私は自分が物好きで良かったと思うわ」
「はぁ……好きにしろ。お前が俺と共に来てくれるというのなら、俺は全力でレモンを守るだけだ」
その言葉に笑みを浮かべつつもレモンは軽く俺の背を抓る。
「知らないの? 今時の女は守られるよりも守るものなのよ? 幸い、アギラを始末してくれたおかげであのブーステッド・チルドレンの子、オウカとか言ったかしら? あの子ももう以前程の力はないでしょう。そうなると、あの子の専用機にする予定だったラピエサージュのパイロットがいないわ」
「……乗るつもりか?」
「ええ。アギラが消えてからは私用に調整もしてきたし、特に問題はないわ。ゲイム・システムについても既に外しているしね」
確かにレモンは、エクセレンをWシリーズの技術を使って強化したような存在だ。現時点では修羅場を潜り抜けてきたエクセレン程の実力は無くても、その素質自体はエクセレンよりも上だろう。それに、レモンとてシャドウミラーの一員だ。あちらの世界の連邦軍相手に戦ってきた経験もある。
「分かった。俺の負けだよ。好きにしてくれ」
苦笑を浮かべ、両手を上げて降参のポーズを取る。全く、俺には過ぎた恋人だな。
「さて、甘い会話はこれでおしまい。取りあえずは、ミッション・ハルパーの準備に取りかかりましょう」
「ああ。……お前が居てくれて、本当に良かったよ」
部屋を出て行こうとしているレモンを背後から抱きしめ、唇を重ねた。
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