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失われし記憶、追憶の日々【ロザリオとバンパイア編】
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第一話「中国からの来訪者」
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いようで何よりです。いかがでしたか、うちの新しい妹は」
「なかなか見どころのある子だな。いや、さすがは一茶様のご息女だ」
「それにあの子、将来は凄い美人さんになりそうね」
「私の自慢の妹ですからね。――おっと、他のお客人の元に向かわねばなりませんので、すみませんが私はこれで。ディナーを楽しんでいってください」
「君も大変だな。今度私たちの屋敷に招待するよ」
「ヘレナも会いたがっていたし、一緒に夕食でも食べましょう」
「それは嬉しい申し出ですね。是非よろしくお願いします」
話しもそこそこに切り上げ、他の客人たちの元へ向かう。何気に朱染家の長男はこういった挨拶回りをする機会が多かったりするのだ。
挨拶回りをしていると黒いフードを被った男が俺の前で膝をついた。諜報部のエージェントだ。
「突然申し訳ありません、千夜様」
「どうした?」
「実は、この朱染の結界に何者かが侵入した形跡が」
「へぇ、侵入者か。ここの結界を抜けてくるなんて、中々骨のある奴だな」
この朱染の館は半径三キロに渡って結界が張り巡らされている。迎撃用の結界のため、外部の者は正当な手続きを踏まないと侵入できない仕組みになっており、無理に侵入すれば身体が四散することになる。
ちなみに、なぜ俺に報告が来たかというと、朱染家統合警備組織の主任を任されているからだ。
「恐らく親父の命を狙いに来たんだろう。第二班と三班を捜索に当たらせろ。可能なら生け捕りだ」
「畏まりました」
一応、親父の耳にも入れておいたほうがいいと思い、客人と接待する親父に近づく。
「すまん親父、ちょっといいか?」
「何だ?」
「どうやら侵入者がいるらしい。捜索に当たらせているが、一応気を付けておいてくれ」
冷笑を浮かべ一笑する親父。
「フッ、どうせ私の命を狙いに来た愚か者だろう。適当に相手をしてやれ」
「了解」
さて、他にも挨拶回りしないと。姉妹同士で楽しく談笑している萌香たちが羨ましいよ。
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