第3話 人魚姫のルーン
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それでは、次回タイトルは『ゲーム』です。
かなりのネタバレ&非常にキツイ表現を含みますので、ここから先は閲覧注意。
長門が、主人公に感謝の言葉を告げられて、驚いたような気を発した件について。
あのシーン。彼女は、本当に驚いたのです。まさか、感謝の言葉を聞けるとは思わなかったから。
この物語内の彼女は、02年7月7日に起きる事件で、99年7月7日に記憶を飛ばし続けた事に因って、この三年間を無限ループの如く繰り返して来た長門有希です。
そして、その間、彼女は他人から感謝の言葉を聞いた事は、殆んど有りません。
確かに、朝倉涼子暴走事件の最後の場面に置いて、キョンに告げられますが……。
この部分の原作小説内に置けるキョンの行動を詳しく考察すると。
先ず、生命を助けられた直後は……。「俺には眼鏡属性はない」
確かに、異常事態に巻き込まれて、剰え、生命の危機に立たされたのですから、少々動転して、少しちぐはぐな対応をしても不思議では有りません。
ならば、翌朝。精神的に落ち着いた後に、最初に彼女を探し出して、昨日の非礼を詫びて、生命を助けて貰った事に対する感謝の言葉を告げたかと言うと……。そんな事もない。
そして、放課後。朝比奈さん(大)に出会った後に、最初に長門の顔を見た後に告げた言葉が「朝比奈さんに良く似た人とすれちがわなかったか」
こんな対応を、50数回に及び経験させられた長門有希です。
まして、最初にも告げた通り、朝倉涼子が暴走する事は、150年以上前の段階から判っているのに何の対処もせず、ギリギリのタイミングでキョンを助け出すかのようなマネを繰り返しながら。
……未来人により、歴史を変える事は出来ないから、朝倉涼子が暴走する事を止めるのは不可能だろうって?
それならば、笹の葉事件が起こる事さえ有り得ないでしょう。未来人の介入する事に因って起きる事件が有る以上、パラパラ漫画の一コマだろうが、アニメの登場人物だろうが、歴史の分岐点に介入すれば、未来人にも歴史を改竄する事は可能なのですよ。涼宮ハルヒの世界でも。
果たして、朝比奈みくる(小)の告げた言葉は、彼女の欺瞞だったのか、それとも、彼女自身がそう信じ込まされているのかは、今のトコロ、謎ですが。
……尚、50数回に及ぶ無限ループを繰り返した際に、現在、このヴァレンタインから一週間内で起きている、主人公と、この世界の長門有希(仮)との邂逅は起きてはいません。この事態は、彼女に取っても未知の事件です。
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