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銀河転生伝説
第24話 フェザーン占領とヤン艦隊の方舟隊
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宇宙暦798年/帝国暦489年12月30日。
ハプスブルク大公アドルフがフェザーンに到着した。


<アドルフ>

フ、フフ、フフフ、フハハハハハハハ。

遂に、萌えを銀河に広める第一歩を踏み出せた。
このまま同盟を滅ぼして俺の野望を達成してやるぞ。
歴史が変わる。いや、俺が変える!

……なんか俺、敵の悪役みたいじゃね?
って言うか『ジーク・カイザー・アドルフ』『オール・ハイル・アドルフ』って何さ?
俺まだ皇帝じゃないんだけど……。

まあ、確かに時間の問題でもあるが。
同盟を滅ぼしたら、あの糞ガキを退位させて俺が皇帝の座につく。
これは既に既定事項だからな。

さて、部屋で新発売のガン○ラでも組み立てるかね。
最近忙しくて暇が無かったからな。(※他の人に比べれば十分暇でした)


* * *


宇宙暦799年/帝国暦490年の年明けと共に、帝国軍によるフェザーン占領の報が同盟政府にもたらされた。

この報に同盟政府は驚愕し、急いで報道管制を敷いて市民に知らせるタイミングを検討したが、フェザーン方面からの宇宙船乗りたちが危機を声高に触れまわったため無益であった。

急遽開かれた議会では最高評議会議長であるヨブ・トリューニヒトが早々に退席し、代わりに国防委員長のアイランズが進めていた。

「戦闘指揮は制服組の専門家に任せるとして、我々が決断しなければならないのは降伏か徹底交戦かということだ。念のために尋ねるが降伏を主張するものは?」

さすがに、誰も降伏を言い出す者はいない。

「では、交戦するとして同盟の全領土が焦土と化して、全国民が死滅するまで戦うのか。それとも講和ないし和平を目的としてなるべく有利な条件が得られる為の政治的環境を整える、そのための技術的手段として武力を選択するのか。その辺りを確認する必要があると思うが」

・・・・・

議論の結果、講和ないし和平の条件を整えるための技術的手段として武力を選択することとなり、軍部へと協力要請がなされ、宇宙艦隊司令長官のアレクサンドル・ビュコック大将はそれに同意した。

自由惑星同盟軍はこの数年来の動乱で機動部隊の大半を失い、イゼルローン要塞に駐留するヤン艦隊を除けば、現存する纏まった艦隊は第一艦隊、第十二艦隊だけとなっている。

第一艦隊は、クブルスリー司令官の統合作戦本部長就任に伴ってかつての第二艦隊司令であったウィリアム・パエッタ中将が司令官となり、第十二艦隊はアムリッツァ星域会戦における第十二艦隊の分艦隊司令で唯一の生き残りであるアルト・スプレイン中将が司令官の地位を継承した。

また、各星系の警備隊や星間パトロールに所属する重装備の艦艇や廃棄寸前の老朽艦からテストの終わっていない新造艦まで掻き集め
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