暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜ニ人目の双剣使い〜
手がかりと新たな始まり
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「死んでもいいゲームなんてヌルい。死地から何度も抜け出してきた力を見せてやるよ。そうと決まればゲーム機を買いにいこうぜ」

「ナーヴギアで動くぞ。アミュスフィアは、単なるアレのセキュリティ強化版でしかないからな」

「そりゃ助かる」

エギルはにやりと笑うと言った

「ま、もう一度アレを被る度胸があるなら、だけどな」

「もう何度もかぶってるさ」

「ふっ……」

キリトが目配せしてくるので俺はうなずいた

「じゃあ、俺は帰るよ。ご馳走様、また情報があったら頼む」

「情報代はつけといてやる。アスナを助けだせよ。そうしなきゃ俺たちのあの事件はおわらねえ」

「もちろん助けるさ。アスナにはいろんなことを教えてもらったしな」

「親孝行な息子さんだこと」

くっくとキリトが笑いながらちゃかす

「うるせぇよ。旦那さま?」

「そういえば燐のやつ。うちに女の子を連れてきやがったぜ?」

俺たちの軽口の応酬に笑っていたエギルがニヤニヤしながら言った

「ほう……おまえも隅に置けないな」

キリトもニヤニヤしながら追い討ちをかける

「詩乃とはそういう関係じゃ……」

「そうか、詩乃っていうのか。名前で呼びあってるし……どうなんでしょうね、キリトさん」

「いやー、恋人ないしは、かなり親密な関係にあると見ていいと思いますよ」

「……」

燐は顔を真っ赤にしている。これでは、好きだと語っているも同然である

「……とりあえず、アスナを助けだしてから紹介する」

「わかった。楽しみにしてるぜ」

「ああ。いつかここでオフをやろう。その時にでも、な」

三人で拳を合わせ、俺たちは外に出た


「さて、今から行くか?」

「いや、明日にしよう。実は明日から親が一週間ぐらいいないんだ」

「禁止されてんのか……そういえば、束縛されてたって言ってたな。大丈夫なのか?」

「ああ……まあ、何とかなるさ。明日、お前の家に行くから、一緒に行こうぜ。グローバルIPが一緒になるからいけるはず」

「おし……じゃあ、また明日な」

「ちょっとまで。アスナの現実の体を見舞いに行ってからALOにダイブしたいんだが」

「わかった。じゃあ明日八時に駅前でな」

「了解。また明日な」

「おう」

そう言って俺たちは別れた。これが新たな冒険の始まりだった
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